ホンダ初のF1タイトル獲得マシン『FW11』が富士スピードウェイで全開走行へ。モーターファンフェスタでデモラン決定
ウイリアムズ・ホンダFW11が、富士スピードウェイで開催される『モーターファンフェスタ2026 in 富士スピードウェイ』においてデモランを行うことが明らかになった。この発表は、3月20日に横浜・山下ふ頭で行われた『JAFモータースポーツジャパン 2026 in 横浜』内のトークショーで明らかにされたものだ。
FW11は1986年に投入されたウイリアムズのF1マシンで、ホンダ製の1.5リッターV6ターボエンジンを搭載。ネルソン・ピケとナイジェル・マンセルがドライブし、同年は9勝を挙げてコンストラクターズタイトルを獲得した。翌1987年には改良型のFW11Bでピケがドライバーズチャンピオンを獲得しており、当時のF1におけるウイリアムズの強さを象徴するモデルとなった。
FW11/FW11Bの2年間で記録した勝利数は計16勝に達する。とくに予選では予選では過給圧を5.0bar以上に上げ、85%トルエンの特別な燃料を使用して1000馬力を発揮していたと言われている。当時最強のマシンだったことはもちろん、ピケとマンセルの両名がナンバーワンをかけてチーム内でも熱戦を演じたことも、このマシンの記憶を語る上では外せないだろう。
このFW11に搭載されたホンダRA166E型1.5リッターV6ターボは、当時のF1でも屈指の性能を誇ったエンジンで、いわゆる“ドッカンターボ”の最高峰にあたるパワーユニットだろう。恐ろしいまでの加速力をドライバーが制しながら走る姿は、危険なまでに荒々しい当時のF1の魅力そのものであった。
このFW11は今年1月の東京オートサロン2026でもデモランを実施し、多くの来場者の注目を集めた車両だ。当時は会場の制約もあり、パワーを使い切るほどの全開走行には至らず。ステアリングを握った佐藤琢磨も「ここではパワーを使いきれない」とコメントしており、より広いコースでの走行に期待が寄せられていた。日本最長のホームストレートを持つ富士スピードウェイでのデモランは、当時のターボF1が持つ強大なパワーをより実践に近いレベルで感じられる機会となりそうだ。
モーターファンフェスタは4月19日に富士スピードウェイで開催予定で、入場料は無料だ(駐車料金別)。メーカーによる最新モデルの展示や体験試乗会、スーパーカーの走行プログラム、レース車両のデモンストレーションなど、多様なコンテンツが用意されるイベントとして定着している。
1980年代後半のF1を代表するマシンが、現代の富士スピードウェイでどのような走りを見せるのか。今年はFW11の走行が加わることで、往年のF1ファンにとってはもちろん、当時を知らない世代にとっても貴重な機会となりそうだ。

