【】F1オーストラリアGP、ピットレーンの制限速度を時速60kmに引き下げへ。参戦台数増加に伴う一時的措置
3月4日
2026年シーズンのF1の開幕戦オーストラリアGPでは、22台に増加したグリッド上のマシンに対応するために、特別に導入された一回限りの規制調整がFIAにより実施される。FIAは、オーストラリアGPの週末に限り、ピットレーンの制限速度を時速80kmから60kmに引き下げることを明らかにした。これは、カレンダーのなかでも比較的コンパクトなピットの作業スペースの狭さを反映しての措置だ。
オーストラリアGPの舞台となるアルバートパーク・サーキットのピットレーンはF1カレンダーのなかでも狭いサーキットのひとつであり、参戦チームが増えたことで、利用可能なスペースは限界に達した。
オーストラリアGPのチーフイベントオフィサーを務めるトム・モットラムは、「確かにこれはチャレンジだ」と語った。
「我々のピットビルディングとピットレーンは、今のところカレンダー上では比較的小規模なもののひとつだ。11番目のチームが参戦することがわかって以来、年間を通してF1と協力し多くの作業を行って、チームホスピタリティ、貨物の保管場所、そしてピットウォールのスペースの拡充などに取り組んできた」

しかし広範囲にわたる準備を行ってきたにもかかわらず、今年のオーストラリアGPまでにいくつかの制約を変更することができなかったという。
「残念ながら、少なくとも今年は、ガレージのスペースを変えることはできない」
ガレージの広さは固定され、マシンがより多くのスペースを占めるようになったため、ピットレーンの制限速度を下げることが、FIAにとって最も現実的な安全対策となっている。
■制限速度の引き下げは「その場しのぎのようなもの」
モットラムは、この規則変更は永続的なものではなく、短期的な妥協策であることを強調した。
「これは1年間のその場しのぎのようなもので、少し窮屈になるだろう」
「また、ピットレーンの速度を時速80kmから60kmに下げなければならなかった。というのもマシンがピットインするのに少しタイトになるからだ」
FIAの調整によりピットストップのダイナミクスが若干変化する可能性はあるものの、グランプリの主催者はその不便さを上回る興奮が生まれると考えている。オーストラリアGPの契約は2037年まで有効であり、将来的にはインフラの改修も予定されている。ピットレーンの制限速度を引き下げることは、F1の参戦台数増加に対する一時的な対応に過ぎず、このスポーツがより大規模で、より忙しい新時代へと突入する兆しと言えるだろう。
(Text : autosport web)

