【】雨天時の安全向上のため、F1に新『レインハザード』規則が導入。パルクフェルメの制限が緩和、セットアップ変更範囲が拡大
3月4日
FIAは、2026年F1シーズン開幕のわずか1週間前に、スポーティング・レギュレーションの変更点を明らかにした。2月27日に発表された最新版のレギュレーションにおいて、とりわけ注目されるのが、『レインハザード』宣言の導入だ。
『レインハザード』は、FIAの公式気象サービスであるメテオ・フランスが提供する気象予報あるいはレースディレクターの裁量で発令される。
新規定によれば、メテオ・フランスが決勝あるいはスプリント中のいずれかの時点で降水確率が40パーセントを超えると予測した場合、またはレースディレクターの単独裁量により、『レインハザード』を宣言できる。レインハザードは予選あるいはスプリント予選開始時刻の遅くとも2時間前までに宣言され、宣言時から決勝あるいはスプリントの終了合図が出されるまで有効となる。
さらに、レインハザードが宣言されると、チームはこれまでよりも多くのセットアップ変更が認められることになった。
これまでは、2003年シーズン開幕時にパルクフェルメ規定がF1に導入されて以来、レースディレクターが『気象条件の変化』を宣言した場合でも、チームに許されていたのはフロントウイングフラップの角度変更のみだった。
しかし今後は、それに加えて車両の車高を上げることも認められる。ウイングフラップの角度変更と組み合わせることで、雨天時の走行をより安全にし、アクアプレーニングのリスクを軽減する効果が期待されている。
この新措置の背景にあるのは、2026年規定の新型F1マシンがいまだ本格的なウエット条件でのテストを行っていないという事実だ。グラウンドエフェクトが廃止されたことにより、例年と比べてアクアプレーニングのリスクが高まっているとチーム側は見ている。

今シーズン初めてウエットセッションを経験した後には、チームとFIAがさらなる措置について合意する可能性も否定できない。安全性はFIAにとって最優先事項であり、たとえチームが同意しない場合でも、FIAは安全上の理由を根拠にレギュレーションを変更する権限を保持している。

(GrandPrix.com)

