早くも2026年のタイトル候補と注目されたラッセル「アプローチは少しも変わらない」と4年前の経験を経て冷静な姿勢
メルセデスのジョージ・ラッセルは、イギリスを拠点とするすべてのブックメーカーから2026年のF1チャンピオンの最有力候補と目されているにもかかわらず、プレッシャーを感じていないことを明らかにした。
イギリスにおいてスポーツベッティングは巨大な産業であり、ラッセルが全会一致でタイトル獲得の最有力候補と目されると、メディアやファンから大きな注目を浴びた。メルセデスの今年最初の記者会見に出席したラッセルは、次のように主張した。
「正直に言うと、それを聞いて特に何も感じなかった。長い間言ってきたように、僕はチャンピオンシップを争う準備ができていると感じている。どんなコメントが飛び交おうとそうでなかろうと、僕のアプローチは少しも変わらない」
「僕はチームと一緒に懸命に取り組んでいるし、この新しいレギュレーションを最大限に活用するためにここにいる全員が全力を尽くしている。そして僕はこの挑戦を本当に楽しみにしている。新しいマシンへの適応、エネルギーマネージメントの仕組み、バッテリーの回収、ブーストシステム、オーバーテイクモード、アクティブエアロの理解などは、大きな挑戦だからね。たくさんのことを迅速に学ぶ必要があるけれど、そこからアドバンテージを得られると思うし、自分自身とチームに自信を感じている」

しかし、ラッセルの心の奥底には、2022年の苦い記憶が今も深く刻まれているのは明らかだ。メルセデスでの最初のシーズンを迎えるを前に、ラッセルは勝利の流れが続くことを期待していた。しかしこの年のマシンはチームの期待には届かず、ラッセルのタイトル獲得の夢は打ち砕かれた。
この経験こそ、ラッセルが期待を抑えたい理由だという。
「ポーパシングのような、未知のことや予想していなかったものがマシンに起こることはないと確信していたけれど、まだわからなかった。だから僕たちは期待を抑えたかった。ポーパシングが起きるなんて、2022年は誰も予想していなかった。今はすべてを無視できない」
「でも、だからこそバルセロナをポジティブな気持ちで離れることができたと思う。マシンは予想通りの反応を示したからね。マシンの空力を見て得られた数値は、シミュレーターで確認したものと一致していて、マシンのハンドリングもシミュレーターでの感触とあっている。チームとして、2021年以来こんなことはほとんど経験したことがない」
それでもラッセルは、「レッドブルのパワーユニットが初年度の水準に達していないという噂が飛び交っていたので、ライバルを軽視することはできない」と明言した。
「これまでのところ、彼らは確かに成果を出していた。またフェラーリのパワーユニットは信頼性が高く、多くの周回をこなし、僕たちとそう離れていなかった。パワーユニットの面では、ハースもフェラーリエンジンで多くの周回をこなしていた」
「いい戦いができる可能性もあるが、これまでのところには満足している」

