失望する様子を隠さなかったルクレールとハミルトン。フェラーリ代表は「改善点の指摘は我々が求めていること」と態度に納得
フェラーリF1のチーム代表であるフレデリック・バスールは、スクーデリアが勝利なしのシーズンを終えた時点で、ルイス・ハミルトンやシャルル・ルクレールから「フェラーリはいい仕事をしていると言われていたら、打ちのめされていただろう」と語った。
シーズン終盤、ハミルトンのボディランゲージは、トップに返り咲く望みを諦めて打ちのめされた男のそれと似ており、特に予選での彼のパフォーマンスはそうした感情を反映していた。ルクレールの方は、彼が無線で何度か言ったように“獣のように”戦い続けたが、SF-25から降りるとすぐ、彼の答えのすべてにフラストレーションが表れ、非常に失望した表情からもそのことがさらに明らかになった。

しかしバスールはドライバーたちの姿勢を称賛し、「ドライバーたちに『いい仕事をしている』と言われたら、私は打ちのめされただろう」と述べた。
「ドライバーたちに『この部分やあの部分でいい仕事をしている』と言ってほしくない」
「彼らと私のDNAは、チームによりよい仕事をするよう促すことにある。つまり、シャルルとルイスのふたりが我々のところに来て、チームを限界まで追い込む必要があるということだ。あらゆる場所、あらゆる分野においてだ。そして確かに、我々はあらゆる面で改善できる」
「昨年でさえ、コンストラクターズのタイトルを争っていたときも、最後のコーナーまで反応はまったく同じだった。シャルルは『みんな、僕たちはあらゆる分野で改善しなければならない。シミュレーター、セットアップ、空力などだ』と言ったのだ。これが彼らの仕事のDNAであり、我々のスポーツのDNAだ」
「彼らが私のところにやって来て、『フレッド、僕たちはこれやこれを改善しなければならない』と言うのも、まったく驚きではない。なぜなら、それは我々が彼らに求めていることだからだ」

バスールはまた、ハミルトンがフェラーリ内でどのような変更が必要だと思うか、チームに詳細なレポートを送ったと明かした後に生まれたいくつかの誤解について、次のように述べた。
「ドライバーから変更を求めるレポートがあったという記事を時々見かけたが、それはあなた方の一部が少々認識不足だということを示している。なぜなら、我々は毎回のレースごとにドライバーから報告を受けているからだ。ドライバーがチームに『そうだ、これとこれをやらなければならない』というレポートを送るのは、魔法のようなことでもなんでもない。それは彼らの人生であり、彼らの仕事だ。同じように、我々は彼らを限界までプッシュし、彼らのドライビングをプッシュしているのだ」
