FIA表彰式で2025年F1王者ノリスが“Fワード”の失言も、罰金は免除。フェルスタッペンは体調不良で欠席
2025年FIAアワード授賞式が、12月12日夜、ウズベキスタンの首都タシケントで開催され、各モータースポーツカテゴリーの新チャンピオンたちが一堂に会した。F1からは新チャンピオンのランド・ノリスとドライバーズ選手権3位のオスカー・ピアストリ、コンストラクターズタイトルを獲得したマクラーレンを代表するCEOザク・ブラウン、チーム代表アンドレア・ステラらが出席した。
壇上に上がり、念願のトロフィーを受け取ったノリスは、輝かしい1年を振り返る中で、思わず軽い罵り言葉を口にしたため、会場の空気が一瞬、緊張に包まれた。FIAが公の場での罵り言葉を許さないことは、規則において定められている。
「僕たちはミスや“f*** up”をそれなりにやらかした。……ここで言っていいのかな? あ、ゴメン、罰金だね。でも今なら払えるよ!」とノリスが言った。
その場にいたFIA会長モハメド・ビン・スライエムは、「彼が“Fワード”を言った時点で、5,000ユーロの罰金になるところだった」と真顔で切り返した後、自分が壇上に上がったノリスの頭をくしゃっと撫でたことを指して、“会長がヘアスタイルを乱したことへの慰謝料”として罰金を免除すると述べ、その場を笑いに変えた。

ノリスは、スピーチで、マクラーレンとチームメイトらへの感謝を示した。
「長年一緒にやってきたマクラーレンに、心からお祝いと感謝を伝えたい。時に、人生がとても簡単で美しいと思えるほど素晴らしいマシンを与えてくれた」
「そしてピアストリ。ここ数シーズンで僕を大きく成長させてくれた、素晴らしいチームメイトだ。さらに、最初から最後まで僕たちに挑み続けたマックス(・フェルスタッペン/レッドブル)にも感謝したい。マックスらしい戦いだった」
ドライバーズランキング2位のフェルスタッペンは、体調不良でセレモニーを欠席した。医師から会場への移動を止められたということで、録音メッセージでマクラーレンとノリスを祝福した。