フェルスタッペンのレースエンジニアの去就に注目集まる。名コンビは2026年も継続するか
レッドブルのマックス・フェルスタッペンのレースエンジニア、ジャンピエロ・ランビアーゼが2025年F1最終戦アブダビGP後に感情の高まりから涙を見せたことで、このレースをもって彼がその役割から外れるのではないかという推測が生まれた。レッドブルはこれに関する正式なコメントを出していない。
ふたりは2016年シーズン序盤にフェルスタッペンがレッドブルへ昇格し、最初のレースのスペインGPで優勝を飾って以来、強力な関係を築いてきた。
ランビアーゼの近親者が深刻な健康問題を抱えており、今は、彼はそれを最優先事項としているといわれる。フェルスタッペンのレースエンジニアであり、レッドブルのヘッド・オブ・レースエンジニアリングを務めるランビアーゼは、今年オーストリアGPとベルギーGPを欠場し、その際にはベテランのサイモン・レニーが、レースエンジニアに加えてランビアーゼが兼務するレースエンジニアリング部門責任者の役割も代行した。それ以外のいくつかのレースでも、ランビアーゼは決勝直後にサーキットを離れて帰国し、エンジニアリングのデブリーフを欠席したことがあった。

フェルスタッペンは、アブダビGP後、親しい友人でもあるランビアーゼの長年にわたる貢献について問われると、彼への敬意を示した。
2025年についてフェルスタッペンは「感情的な一年だった。今年は結果のことは忘れよう。あまり詳しくは語りたくないが、厳しかった」と語った。
「これほど情熱的な人物と一緒に仕事ができて本当にうれしい。彼はレースエンジニアだが、友人のように感じている。ともに多くの感動的な出来事と素晴らしい成果を経験してきた」
「チェッカー後、彼は少し感情的になっていたと思う。ここを離れて彼と改めて話をしたい。彼にとって簡単な時期ではなかったからだ」
「あれほど優れた人物と仕事ができることを誇りに思っている。困難な状況でも決して諦めなかった、まさに模範となる存在だった」
ランビアーゼは2026年にはフェルスタッペンのレースエンジニアを務めないという説も、継続することが決まったという報道もあるが、現時点でレッドブルは公式にはコメントしていない。
