アブダビテストでレーシングブルズの新ペアが始動。新人リンドブラッドにマシントラブルも「有益な準備ができた」
F1アブダビGP後の火曜日、ヤス・マリーナ・サーキットで、全10チームが参加するF1合同テストが行われた。各チームは2026年用タイヤテストと、若手ドライバーに走行機会を与えるためのテストの両方に取り組み、2種類のマシンを走らせた。レーシングブルズは、タイヤテストをレギュラードライバーのリアム・ローソンに託し、ヤングドライバー枠で2026年加入が決まったルーキー、アービッド・リンドブラッドを起用した。
2026年、レーシングブルズは、レッドブルに昇格するアイザック・ハジャーに代わり、育成ドライバーのリンドブラッドを走らせることを決めた。リンドブラッドは今年、17歳の時点で特例でF1スーパーライセンスを取得し、F1デビューへの準備として、グランプリウイークエンドのFP1にレッドブルから3回出場している。
ローソンはこの日、25人中16番手、タイヤテストグループの15人のなかで8番手のタイムを記録(C5タイヤ)。リンドブラッドは、25人中17番手、ヤンドドライバー枠の10人のなかでは9番手(C4タイヤ)だった。
リンドブラッドは139周を走り込んでいるものの、チームは、リンドブラッドのマシンに問題が発生し、予定より早く走行を終了したと明かしている。
■リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラ1チーム)
順位:16番手
周回数:141周
ベストタイム:1分26秒505

「今日は興味深い一日で、2026年に向けて進歩を図るための作業を行った。また、来年にできるだけ近い条件下で新しいタイヤをテストする機会となったので、これは今後に向けた重要なデータになる。今シーズンまで運転してきたマシンとは非常に異なるフィーリングだから、事前にその最初の感触をつかむことができたのは良かった」
「冬休みの間に、今日走った内容について考える時間を取ることができる。来年、新しいマシンで再びコース上を走るのをとても楽しみにしている」
■アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラ1チーム)
順位:17番手
周回数:139周
ベストタイム:1分26秒519

「アブダビで素晴らしい一日を過ごすことができ、VCARBでの旅路の始まりとして良い形になった。多くの周回を重ね、プログラム全体を通して良いテストができたと思う。手順も含め、いくつか共に習得すべき項目があり、それに取り組んでいるところだが、全体としては生産的な一日だった」
「2026年シーズンに向けてこのテストを行えたことはとても有益だった。基礎となる土台を築くことができたからだ。来年が本当に楽しみで、また走り始めるのが待ちきれない」
