ピレリ、2026年用のF1タイヤを発表。18インチを維持も幅は縮小、サイドのロゴデザインも一新
12月9日(火)、F1にタイヤを供給するイタリアのタイヤメーカー、ピレリは、2026年シーズン用のF1のタイヤを発表した。
ピレリが2026年に供給するタイヤは、ドライコンディション用が5種類、ウエットコンディション用が2種類の合計7種類だ。ドライタイヤは最も硬いC1から最も柔らかいC5までの5つで、今年使用されたC6タイヤは廃止される。性能は現行のタイヤと同等だが、各コンパウンド間の性能差をより大きくし、かつ一貫性を持たせることで、多様な戦略を促すという。
また2026年仕様のタイヤは、今年と同じ18インチのままだが、タイヤ自体は小型化する。ドライタイヤの場合、フロントタイヤのトレッド幅は25mm縮小して280mmに、リヤタイヤは30mm縮小して375mmとなる。なおウエットコンディション用のインターミディエイトタイヤとフルウエットタイヤのトレッドは、今年のタイヤと同一のパターンになる。


このタイヤは、発表と同日にアブダビで行われたタイヤテストにおいて、F1に参戦する各チームがミュールカーで使用した。タイヤのコンパウンドは、技術規則に基づいて、12月15日に正式に公認される予定だ。
また各タイヤのサイドに施されるデザインも新しいものになった。2011年にF1に復帰して以来使用されてきたデザインは、チェッカーフラッグを取り入れたものに刷新されている。これにより、ピレリのF1タイヤは、他のモータースポーツで使用されるタイヤや公道用タイヤとも差別化されている。各コンパウンドを表すカラーに変更はなく、ドライ用タイヤはハードが白、ミディアムが黄色、ソフトが赤で、ウエット用タイヤはインターミディエイトが緑、フルウエットが青となっている。
