2025.12.10

ピレリ、2026年用のF1タイヤを発表。18インチを維持も幅は縮小、サイドのロゴデザインも一新


ピレリの2026年仕様のF1タイヤ。左からハード、ミディアム、ソフト、インターミディエイト、フルウエット
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 12月9日(火)、F1にタイヤを供給するイタリアのタイヤメーカー、ピレリは、2026年シーズン用のF1のタイヤを発表した。

 ピレリが2026年に供給するタイヤは、ドライコンディション用が5種類、ウエットコンディション用が2種類の合計7種類だ。ドライタイヤは最も硬いC1から最も柔らかいC5までの5つで、今年使用されたC6タイヤは廃止される。性能は現行のタイヤと同等だが、各コンパウンド間の性能差をより大きくし、かつ一貫性を持たせることで、多様な戦略を促すという。

 また2026年仕様のタイヤは、今年と同じ18インチのままだが、タイヤ自体は小型化する。ドライタイヤの場合、フロントタイヤのトレッド幅は25mm縮小して280mmに、リヤタイヤは30mm縮小して375mmとなる。なおウエットコンディション用のインターミディエイトタイヤとフルウエットタイヤのトレッドは、今年のタイヤと同一のパターンになる。

ピレリ、2026年用のF1タイヤを発表。18インチを維持も前後の幅を縮小、サイドのロゴデザインを一新
ピレリの2026年用F1タイヤのデータ(ドライタイヤ、インターミディエイトタイヤ、フルウエットタイヤ)
ピレリ、2026年用のF1タイヤを発表。18インチを維持も前後の幅を縮小、サイドのロゴデザインを一新
ピレリの2025年用タイヤと2026年用タイヤの比較

 このタイヤは、発表と同日にアブダビで行われたタイヤテストにおいて、F1に参戦する各チームがミュールカーで使用した。タイヤのコンパウンドは、技術規則に基づいて、12月15日に正式に公認される予定だ。

 また各タイヤのサイドに施されるデザインも新しいものになった。2011年にF1に復帰して以来使用されてきたデザインは、チェッカーフラッグを取り入れたものに刷新されている。これにより、ピレリのF1タイヤは、他のモータースポーツで使用されるタイヤや公道用タイヤとも差別化されている。各コンパウンドを表すカラーに変更はなく、ドライ用タイヤはハードが白、ミディアムが黄色、ソフトが赤で、ウエット用タイヤはインターミディエイトが緑、フルウエットが青となっている。

ピレリ、2026年用のF1タイヤを発表。18インチを維持も前後の幅を縮小、サイドのロゴデザインを一新
ピレリのディレクターを務めるマリオ・イゾラ


(Text : autosport web)

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