【決勝日コメント】
苦しい1年を終えたフェラーリのハミルトン「いずれ良い時が来る」ルクレール「最終戦で表彰台を持ち帰れず残念」
2025年F1アブダビGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは4位、ルイス・ハミルトンは8位という結果だった。
5番グリッドのルクレールは、ミディアムタイヤでスタートし、1周目に4番手に上がり、前を行くランド・ノリス(マクラーレン)を追った。ふたりは1回目のピットストップを同じ16周目に行い、2回目のピットストップはルクレールが39周目、ノリスは40周目に行い、レースの最初から最後まで連なって走った。ルクレールはノリスのDRS圏内に迫った周もあったが、仕掛けることはできず、最終的には6.707秒遅れの4位でフィニッシュした。

予選で再びQ1敗退を喫したハミルトンは、16番グリッドからソフトタイヤでスタート。1周目には14番手、2周目には13番手に浮上した。8周目にタイヤをハードに交換し、8番手走行時の31周目に2回目最後のピットストップを実施。最後のスティントではミディアムを履き、19番手から次々とオーバーテイクを成功させて、45周目には8番手に。前を行くエステバン・オコン(ハース)を狙ったが、抜くことができず、ハミルトンは8位でフィニッシュした。
フェラーリはコンストラクターズ選手権において合計398点を獲得、ランキング4位という結果にとどまった。

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=4位(58周/58周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム
2025年ドライバーズランキング=5位(242ポイント)

「全力を尽くしたし、チームはレースを完璧に遂行してくれた。残念ながら、今日の僕たちには4位が精一杯だった。皆のためにポディウムを持ち帰って、シーズンを最高の形で終えたかったんだけどね。レース中に何度か、ランドに接近する場面もあったが、追い抜くには十分ではなかった」
「初タイトルを獲得したランドにおめでとうと言いたい。彼は今年素晴らしいドライビングをしてきたから、チャンピオンにふさわしい」
「今年懸命に取り組んでくれたサーキットとイタリアの本拠地にいるチーム全員、そして変わらず応援してくれたティフォシに心から感謝する。僕たちにとって厳しいシーズンだった。来シーズンはまだ白紙の状態で、他のチームがどのような状況なのか分からないから、明確な期待は持っていない。今週が終わったら、マラネロに戻って態勢を立て直す。これからやるべきなのは、来シーズンへの最善の準備に全力を注ぐことだ」
■ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=8位(58周/58周)
16番グリッド/タイヤ:ソフト→ハード→ミディアム
2025年ドライバーズランキング=6位(156ポイント)

「今日の走りには満足している。良い進歩を遂げ、何台もオーバーテイクし、ポイント圏内に戻ることができた。2ストップ戦略はうまく機能したので、チームに感謝する」
「厳しいシーズンだったが、フェラーリの皆の優しさとハードワークは僕にとって大きな意味を持つ。僕はチームと共にあり、いずれ良い時が来ると確信している」
「(火曜日のタイヤ)テストの後は、少し休んで家族や友人と時間を過ごすつもりだ。そして1月にはリフレッシュし、強くなって戻ってくる」
「ランドにおめでとうと言いたい。同じ英国人がチャンピオンシップを獲得するのを見るのはとてもうれしいものだ。彼が長年積み重ねてきた努力を誇りに思うし、彼はチャンピオンにふさわしい」