「これ以上引き出せるものはほとんどなかった」「ラップ自体には満足だがポールを獲れず残念」/F1第24戦予選コメント(2)
2025年F1第24戦アブダビGPの予選が行われ、ポールポジション〜5番手のドライバーたちが土曜日を振り返った。ポールポジション〜5番手のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ランド・ノリス(マクラーレン)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)だ。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
予選 5番手(Q1=5番手1分23秒163:ソフトタイヤ/Q2=6番手1分22秒948:ソフトタイヤ/Q3=5番手1分22秒730:ソフトタイヤ)

「Q3のラップには満足しているし、今日はこれ以上引き出せるものはほとんどなかった。今週末、チームは本当によく状況を立て直してくれたと感じる。FP2からFP3の間にセットアップを変更し、それがうまく機能した」
「明日のレースで、その変更が決勝でも前進につながるかどうかを見るのを楽しみにしている。ただ、前にいるグループはとても速いので、あまり高い期待を持つことはできない。明日は自分たちにとって最大限の結果を出すことが重要だ。スタートで全力を尽くし、今季最後にチーム全員のために表彰台を獲得できることを願っている」
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
予選 4番手(Q1=8番手1分23秒247:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分22秒730:ソフトタイヤ/Q3=4番手1分22秒645:ソフトタイヤ)

「Q1とQ2ではどちらもタイムスクリーンの上位にいたが、Q3に入ると(マックス・)フェルスタッペン(レッドブル)と2台のマクラーレンが、さらなるペースを見せることは分かっていた。実際そのとおりになり、最終的に4番手は、今夜僕たちが持っていたパッケージから力を最大限に引き出した結果だと思っている。Q3は僕たちにとって決してスムーズな展開ではなかったが、いずれにしてもフロントロウ争いに加われたとは思っていない」
「明日のレースは、タイトル争いをしている3人が僕たちの前からスタートするので、興味深いものになるだろう。純粋なレースペースでは、自分たちは彼らに匹敵するとは思っていない。でも、バトルが戦略的な影響を及ぼすことで、僕たちにチャンスをもたらす可能性はある」
「ポジションを上げ、最終的にコンストラクターズ選手権2位を確保するために必要なポイントを持ち帰るために、考え得るすべての可能性を検討していく。それが明日の唯一の焦点であり、それを達成できれば、シーズンを良い形で終えることができるはずだ」
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
予選 3番手(Q1=1番手1分22秒605:ソフトタイヤ/Q2=8番手1分23秒021:ソフトタイヤ/Q3=3番手1分22秒437:ソフトタイヤ)

「今日は最大限やれることはやり切ったと感じている。Q3のラップには満足している。マックスに対抗できるだけのペースが、ほんの少し足りなかっただけだ。ロングランのペースは悪くなさそうなので、明日どうなるか見てみたい。自分にできる最高のレースをすることに集中し、あとは成り行きを見ていくよ」
(予選直後、必要に応じてチームオーダーが発令される可能性について『Sky Sports F1』から聞かれ)「その件について、直接的な話し合いはまだしていない。これから話し合う必要がある」
「マックスかランドのどちらかが僕より前でフィニッシュするまでは、僕もタイトル争いに残っている。明日どういう状況になるかを見てみるよ」
「これは誰にとっても簡単な決断ではないのは明らかだが、いずれにせよレース前に話し合うつもりだ」
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
予選 2番手(Q1=6番手1分23秒178:ソフトタイヤ/Q2=3番手1分22秒804:ソフトタイヤ/Q3=2番手1分22秒408:ソフトタイヤ)

「今日はできることはすべてやり切ったが、ポールを獲れるだけのペースがマシンにはなかった。ラップそのものには満足しているけれど、シーズン最後の週末にポールポジションを獲れなかったことは、もちろん残念だ」
「明日は、できる限りのベストを尽くすことに集中する。いつもどおり、勝ちたいと思っているし、それが目標だ」
(予選直後のインタビューで語り)「マックスはあまりに速すぎた。今日は僕たちのマシンに十分なスピードがなかった。受け止めるのが辛い結果だが、それ以外の面では、すべてを出し切れたと思っている。予選では速さが足りなかったというだけで、明日はまた新しい一日だ」
(タイトル決定戦を前にした心境を聞かれ)「驚くほど普通だよ。今日もいつもと同じ気持ちだと思う。ただ、本当にわずかな差だったとはいえトップに立てなかったことに、少しがっかりしている」
「昨年はそうだったが、シーズンを優勝で締めくくるのは気持ちのいいことだ。去年はドライバーズタイトルを獲ることはできなかったけれど、勝利で終えられたのは良かった。明日も、同じように終えたい。これまでと同じように、普段どおりのやり方で臨むつもりだ」
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
予選 1番手(Q1=2番手1分22秒877:ソフトタイヤ/Q2=2番手1分22秒752:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分22秒207:ソフトタイヤ)

「『Simply Lovely』な(=本当に素晴らしい)予選だった。僕たちは週末を通してうまくやれていて、マシンを微調整し続け、最後にもいくつか変更を加えたところ、それによってマシンがさらに少し改善した。その結果、限界までさらにプッシュできるようになり、マシンの性能を最大限に引き出すことができた」
「予選のなかで、順調に改善していき、コーナーでさらに少しラップタイムを見つけることができた。今後の最大の疑問点は、レースでもこういう良いペースを維持できるかどうかだ」
「(Q3で)裕毅がトウをくれたことに感謝している。確実に助けになった。彼が自分のラップの1周を犠牲にしてくれたのはありがたいことだ。素晴らしいチームプレーヤーであり、そのことに感謝している」
「明日のプランはレースに勝つことだ。チャンピオンシップを獲得するには、少しの運が必要になる。シンプルな状況だよ。攻める必要があろうと守る必要があろうと、すべてを出し切って臨む。失うものは何もないからね」
「最も重要な戦いは明日であり、彼ら(ノリス)よりも12ポイント多く獲得しなければならない。この争いに残るためにはトップに立つ必要があることは分かっていた」
「失うものが最も少ないのは僕だから、とてもリラックスしている。ポールポジションを獲得できてとてもうれしいけれど、(タイトルを獲るには)少しの運と、アブダビの魔法が必要だ」