【予選日コメント】
フェルスタッペン、ポールから5度目のタイトルを狙う「失うものはない。優勝して、あとは運と魔法を願うだけ」
2025年F1アブダビGPの予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは今季8回目のポールポジションを獲得した。
Q1では新品ソフトタイヤを2セット使用。Q2では、2回のランをユーズドソフトで走り、セッション終盤はガレージにとどまるという選択をしながら、2番手でQ3に進出した。
フェルスタッペンは、Q3では新品ソフトで2回のランを行った。最初のアタックラップは、誰よりも早く行い、チームメイトの角田裕毅のトウ(スリップストリーム)を得て、1分22秒295で暫定首位に立った。
最初のアタックをユーズドソフトで行い、フェルスタッペンに届かなかったランド・ノリスとオスカー・ピアストリは、最終アタックに賭け、フレッシュタイヤで自己ベストを記録するも、フェルスタッペンの最初のタイムに届かず。一方、フェルスタッペンは自身のタイムをさらに縮めて、2番手のノリスに0.201秒差をつけてポールをつかんだ。

ドライバーズタイトルの可能性を残すのはノリス、フェルスタッペン、ピアストリの3人。決勝を前にしたポイントは、ノリス408点、フェルスタッペン396点、ピアストリ392点で、ノリスは表彰台に上がれば、自動的に自身初の王座に就くことができる。フェルスタッペンの場合は、ノリスとピアストリの順位によってタイトルを獲得することが可能になり、たとえばフェルスタッペンが優勝し、ノリスが4位以下なら、フェルスタッペンは5度目のタイトルを手にすることになる。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 3番手(1分23秒458/15周)
予選 1番手(Q1=2番手1分22秒877:ソフトタイヤ/Q2=2番手1分22秒752:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分22秒207:ソフトタイヤ)
「『Simply Lovely』な(=本当に素晴らしい)予選だった。僕たちは週末を通してうまくやれていて、マシンを微調整し続け、最後にもいくつか変更を加えたところ、それによってマシンがさらに少し改善した。その結果、限界までさらにプッシュできるようになり、マシンの性能を最大限に引き出すことができた」
「予選のなかで、順調に改善していき、コーナーでさらに少しラップタイムを見つけることができた。今後の最大の疑問点は、レースでもこういう良いペースを維持できるかどうかだ」
「(Q3で)裕毅がトウをくれたことに感謝している。確実に助けになった。彼が自分のラップの1周を犠牲にしてくれたのはありがたいことだ。素晴らしいチームプレーヤーであり、そのことに感謝している」
「明日のプランはレースに勝つことだ。チャンピオンシップを獲得するには、少しの運が必要になる。シンプルな状況だよ。攻める必要があろうと守る必要があろうと、すべてを出し切って臨む。失うものは何もないからね」
「最も重要な戦いは明日であり、彼ら(ノリス)よりも12ポイント多く獲得しなければならない。この争いに残るためにはトップに立つ必要があることは分かっていた」
「失うものが最も少ないのは僕だから、とてもリラックスしている。ポールポジションを獲得できてとてもうれしいけれど、(タイトルを獲るには)少しの運と、アブダビの魔法が必要だ」
