【】ビッグネームのF2テスト相次ぐ。キャデラックF1テストドライバーのハータとWRC王者ロバンペラがそれぞれ旧型マシンで走行
11月6日
F1参戦の夢をかなえるためにインディカーを離れることを決めたコルトン・ハータが、新たなキャリアに向けた準備を開始した。新キャデラックF1のテストドライバーに就任したハータは、来年FIA F2に参戦することが決まっており、最近彼はその準備として、旧型F2マシンでテスト走行を行ったのだ。また、2度のWRCチャンピオンであるカッレ・ロバンペラも、シングルシーターへの転向を前に、旧型F2マシンでテストを実施したことがわかっている。
ハータは、インディカーにおいてスーパーライセンスを取得するのに十分な成績を収められず、2026年には、キャデラックのサポートを受けて、FIA F2に挑戦することを決定、ハイテックTGRとの契約も発表された。ハイテックは現在高い競争力を発揮しており、ルーク・ブラウニングとともに、ドライバーズタイトルおよびチームタイトルの両方を争っている。
ハータは10代だった2016年にヨーロッパでレースをしており、スペインF3選手権で2位、ユーロフォーミュラ・オープン選手権で3位という成績を収めた。

そのハータは、11月2日、最新世代に近いF2マシンに乗る機会を初めて得た。KATEYAMA社がモンツァで実施したプライベートテストセッションでのことだ。同社は、ヨーロッパ各地のサーキットを予約し、テストを実施する事業を行っている。
ハータは2025年のF2選手権には参加しないため、12月31日までは同等の性能を持つマシンでテストを行うことが認められている。今回のテストで彼は、旧世代のF2カー、2018年仕様のダラーラで走行。このマシンはMMインターナショナル・モータースポーツが所有するもので、同社は旧世代のフォーミュラカーを取得し、プライベートテスト用に貸し出す業務を行っている。
テストデーは残念ながら天候に恵まれず、モンツァサーキットは終日ウエットコンディションだった。この日は他に、エマーソン・フィッティパルディJr.とフェラーリ・ドライバー・アカデミー加入が決まっている15歳のニッコロ・マッカニャーニも参加。ハータは44周をこなし、1分50秒264を記録。フィッティパルディは1分50秒696、マッカニャーニは1分51秒037だった。
一方、ロバンペラは、10月末にスペインのヘレスサーキットにおいて単独でテスト走行を行った。ロバンペラは、今季末でラリーから離れ、2026年に全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦することを決めた。

今回のテストはハイテックが実施、同チームの旧世代F2マシンが使用された。マシンにはTGRのロゴが掲げられ、ロバンペラのサーキットレースへの転向にTGRが深くかかわっていることが改めて確認された。単独走行のプライベートテストだったため、この時のタイムや走行距離は公表されなかったが、目撃した人々によると、テストは事故なく順調に行われたということだ。
(Text : GrandPrix.com)

