アストンマーティン育成のクロフォード、2026年はリザーブドライバーに就任。ドルゴヴィッチの後任
アストンマーティンは、アメリカ出身の有望な若手ドライバーであるジャック・クロフォードが、フェリペ・ドルゴヴィッチの後任として、2026年シーズンに公式リザーブドライバーへステップアップすることを発表した。
テキサス出身で現在20歳のクロフォードは、2026年はすべてのレースでチームのサードドライバーとして活動する。彼にとってこのステップアップは、先週末の第20戦メキシコシティGPでのF1公式セッションデビューに続いて、キャリアにおける大きな飛躍となる。2024年からアストンマーティンF1の若手育成プログラムの主要メンバーであるクロフォードは、すでにF1マシンで2000km以上を走行しており、ランス・ストロールのAMR25を引き継いだメキシコシティGPのフリー走行1回目での冷静なパフォーマンスは、シルバーストンにあるチームのファクトリーにおいて着実な進歩を果たした1年の仕上げとなった。

喜びにあふれたクロフォードは、このニュースは自身のレーシングキャリアにおける決定的な瞬間だと語った。
「2026年のサードドライバーに決まったことをとても誇りに思う。これはアストンマーティン・アラムコでの僕の旅における非常に重要な瞬間だ。学びと貢献を続けるための大きなモチベーションになる」とクロフォードはコメントした。
「僕は過去2シーズンにわたり、F1の環境に身を置き、多くのことを学んできた。AMRテクノロジーキャンパスとトラックサイドの両方でだ。チームをサポートし、ドライバーとして成長し続けるために、できる限りのことをしていく」

現在、FIA F2選手権のランキングで2位につけているクロフォードは、このスポーツ界で最も将来有望な若手ドライバーのひとりとしての評判を築いている。クロフォードのFP1デビューとアストンマーティン内での役割の拡大は、新進気鋭の才能の育成に対するチームの長期的投資を強調するものだ。
アストンマーティンのCEO兼チーム代表のアンディ・コーウェルは、クロフォードの献身と技術的洞察力を称賛した。
「ジャックが、2026年に我々のサードドライバーになるのを見るのは素晴らしいことだ」とコーウェルは語った。
「過去2年間、彼は我々のドライバーチームの主要メンバーとしてその価値を示し、貴重な経験とテスト走行距離を積み重ねてきた。ジャックはシミュレーターで強い印象をもたらして、AMRテクノロジーキャンパスで定期的なセッションを完遂し、レース運営と車両開発をサポートしてくれた」
「ジャックのF2でのパフォーマンスも傑出している。彼がより大きな役割を担うなかで、彼の成長を今後もサポートできることに胸を躍らせている」
チームが2026年型マシンの開発作業を続けるなか、クロフォードは2025年を通してシミュレーターセッションで重要な役割を依然として担う。彼はマシンパフォーマンスの改良に貢献しながら、次のシーズンのより幅広い任務に備えることになる。アストンマーティンにとって、これは新たな野心の表れであり、クロフォードにとっては、F1グリッドにさらに近づく絶好のチャンスだ。
