2025.10.27

首位陥落のピアストリ「今までの走り方ではなぜかうまくいかなくなった」不調の突破口を探り、レースを通して実験


2025年F1第20戦メキシコシティGP 角田裕毅(レッドブル)の後ろを走るオスカー・ピアストリ(マクラーレン)
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 2025年F1メキシコシティGP決勝で、マクラーレンのオスカー・ピアストリは5位という結果だった。

 7番グリッドからスタートでポジションを上げることを目指していたピアストリだが、前方グループの混乱の影響を受けて、逆にふたつ落ちてしまった。角田裕毅(レッドブル)の後ろを走ることになったピアストリは抜くのに苦労し、前に出たのは11周目だった。

 その後、ピアストリはジョージ・ラッセル(メルセデス)の1秒以内まで迫ったものの、結局抜けないまま、24周目にピットイン。ラッセルは翌周ピットに入り、ピアストリの前でコースに戻った。

 ピアストリにとってセカンドスティントもメルセデスとの戦いになった。序盤はラッセルのすぐ後ろを走り続け、その後、メルセデスがラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)の順位を入れ替えさせたため、ピアストリはアントネッリの後ろを走行。47周目、アントネッリとピアストリは同時にピットイン。そこでピアストリはアントネッリをかわすことができ、再びラッセルに挑んだ。オリバー・ベアマン(ハース)を抜けずにいたラッセルを、ピアストリはチャンスを見つけて抜くことができ、5番手に浮上した。

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とジョージ・ラッセル(メルセデス)のバトル
2025年F1第20戦メキシコシティGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とジョージ・ラッセル(メルセデス)のバトル

 ピアストリは次はベアマンを追いかけ、1秒以内に差を縮めたが、レース終盤にバーチャルセーフティカーが導入されたことで、オーバーテイクのチャンスを失った。

 前戦までドライバーズランキング首位だったピアストリだが、今回優勝したランド・ノリスにその座を奪われた。ピアストリは、今、ノリスを1ポイント差で追う立場だ。

■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=5位(71周/71周)
7番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2025年F1第20戦メキシコシティGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

「(スタート直後の)ターン1は難しかった。前方のドライバーが芝生に乗り上げたかなにかして、僕はそのすぐ後ろを走っていたために、ダートに乗ってグリップを失い、ワイドになってしまった。それでふたつ順位を落としたんだ」

「残念だったけれど、その後のリカバリーはまずまずだったと思う。オーバーテイクがものすごく難しいなかで、ベストを尽くした」

(『Sky Sports F1』に対して語り)「レース全体を通して、ずっと誰かの真後ろにいてダーティエアに苦しんでいたようだ。かなり難しかった」

「でも、僕にとって一番大事なのは、今日学びたかったことを学ぶことだった。昨日、セッション後に、いくつかのことに関して、自分の走り方を大幅に変更する必要があることが分かった」

「今日はダメージを最小限にとどめることを目指したが、同時にその問題について学ぼうともしていた。それによって何らかの進歩を遂げられるなら満足だ。もちろん、チームメイトがレースに勝っている時に5位でフィニッシュすることはうれしいはずがないけどね」

「この2週間ほど、マシンをこれまでとは全く違うやり方で走らせなければならなかった。というか、それをきちんとできていなかった。頭の中で整理するのが少し難しかった。シーズン通してずっと同じ走り方をしてきたからだ。でも、この2週間、マシンかタイヤか何かが、かなり異なる走り方を要求していた。僕はそれにしっかりと対応していなかった」

「今日は少し変えてみた。それが効果的だったかどうかを分析し、うまくいけば何らかの進歩が見られるだろう」

ランド・ノリス(マクラーレン)の勝利を祝うマクラーレンチーム
2025年F1第20戦メキシコシティGP ランド・ノリス(マクラーレン)の勝利を祝うマクラーレンチーム


(autosport web)

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