【決勝日コメント】
ハースのベアマン、ニアミスの角田裕毅を痛烈批判「彼がしたことは、レースの精神に反する極めて危険な行為」
2025年F1アメリカGP決勝で、ハースのオリバー・ベアマンは9位でフィニッシュ、2ポイントを獲得した。
シーズン終盤に差し掛かり、アップデートを導入するチームが少なくなっているなか、ハースは今回、フロアボディ、フロアフェンス、フロアエッジ、リヤコーナー、サイドポッドインレットをアップデートコンポーネントとして申告。小松礼雄チーム代表は、今回のアップデートがうまく機能したと語っている。
ベアマンはミディアムタイヤで8番グリッドからスタート、一時7番手に上がるも、3周目には10番手に落ちた。その後、上位のアクシデントにより8番手に繰り上がり、30周目にソフトタイヤに交換した後、すぐ前の7番手を走る角田裕毅(レッドブル)を追った。
35周目のターン15でベアマンは追い抜きを試みたが、スペースがなく、角田を避けようとしてスピン。その結果、ベアマンは9番手に後退し、そのポジションのままフィニッシュした。ベアマンは、角田が防御のためにブレーキング中に動いたとして、強く非難している。
■オリバー・ベアマン(マネーグラム・ハースF1チーム)
決勝=9位(56周/56周)
8番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト
「今週末に入る前に、『スプリントでは8番手でフィニッシュし(注:後にペナルティで降格)、日曜決勝で9位を獲得する』と言われていたら、間違いなく喜んだだろう。チームにポイントを持ち帰ることができたので、一見したところ良い週末だけれど、もっと良い結果を出せる余地があったことは明らかだ」
「裕毅とのインシデントについて言うと、あれはとても危険であり、レギュレーションの精神に反する行為だと感じた。僕はクラッシュを避けたものの、ふたつポジションを失ったので残念だ。今日はペースがあったことが明らかなので失望している」
(レース直後のインタビューで語り)「(ブレーキング中に動くという)彼の行動は、とても危険で、レギュレーションの精神に反し、実際にレースの精神にも反していると感じた」
「僕たちがレーシングドライバーとして育っていくなかで学んできたレースのやり方ではないし、このレベルでのレースのやり方でもない。見ている子どもたちに、レースの際に取るべき行動として教えたいことではない。なぜなら、(防御の際に)他車に反応して(ブレーキング中に)動くべきではないからだ。そして、それが彼のしたことだと僕は感じた」
「僕はクラッシュは回避したものの、ふたつポジションを失った。すごく残念だし、がっかりしている。なぜなら、もっと上位に上がれる可能性があったからだ。少なくとも8位、もしかすると7位も狙えた。あの段階で明らかに僕の方が彼よりペースが速かったんだ」
「彼は必死の動きをしていると僕は感じる。スプリントでは、インサイドに強引に突っ込んできたし、決勝でも1コーナーで同じことをしていた」
「リスクが大きい。あの手のドライビングに対処する場合、僕の方でもっとマージンを残しておくべきだったのかもしれない」