【決勝日コメント】
フェラーリのルクレールがリスキーな戦略で表彰台「ソフトタイヤでのスタートは自分だけと知って、少し不安になった」
2025年F1アメリカGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは3位、ルイス・ハミルトンは4位に続いた。
3番グリッドのルクレールは、グリッド上位15人のなかで唯一、ソフトタイヤでスタートするというアグレッシブな戦略を採った。ルクレールはタイヤのアドバンテージを生かしてスタートでランド・ノリス(マクラーレン)をオーバーテイク、2番手に浮上した。
ミディアムタイヤのノリスを抑えつつ、ソフトで走り続けたが、21周目に抜かれ、ルクレールは22周目にミディアムに交換した。
32周目にタイヤ交換を済ませたノリスが、ルクレールの後ろでコースに戻り、再びチャレンジしてきた。ルクレールは巧みにディフェンスし続けたものの、51周目に抜かれ、3位フィニッシュとなった。
ハミルトンは、ミディアムタイヤからソフトに交換する標準的な戦略で走った。レースを通して、ほとんどの周回を4番手で走行、最終ラップでは右フロントタイヤに異常を訴え、タイムが大幅に落ちたが、幸い後ろのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の1秒前でチェッカーを受けることができた。
現在コンストラクターズ選手権2位争いが激しさを増しており、2位メルセデス341点、3位フェラーリ334点、4位レッドブル331点で並び、フェラーリとレッドブルの差はわずか3ポイントだ。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=3位(56周/56周)
3番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム
「今週末の結果には満足している。フリー走行1回目にはトラブルが出て、つまずいたが、スプリント予選とスプリントレースで前進し、予選で堅実な結果を出した。そうして仕事に集中し続けた結果、表彰台という報酬を得ることができた。僕たちは素晴らしいリカバリーを果たしたと思う」
「今日は比較的アグレッシブな戦略を採用した。僕の目標は、スタートでポジションを上げることだった。グリッドに到着した時、ソフトタイヤを履いているのは自分だけだったので、リスキーな戦略に思えたが、最終的にはそれが功を奏した」
「チームは良い仕事をしてくれた。今シーズン終盤に向けて、この勢いを維持できるよう全力を尽くす」
(レース終了直後のインタビューで語り)「スタート時に自分だけがソフトタイヤを履いているのを見て、少し不安になった。でも、それが多少リスキーな選択であることは最初から分かっていた」
「ソフトタイヤを使ってフリーエアを得ようと考えていた。前に2台いたのでかなり楽観的な考えではあったが、それが僕たちの試みだった」
■ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=4位(56周/56周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト
「全体的に生産的な日曜日だった。チームにとって強力な結果を出し、それなりにポイントを稼ぐことができた」
「最初のスティントは励みになるもので、3位争いに加わっていたが、ピットストップ後、上位3台との差を詰めるのが難しくなった」
「週末全体としてはポジティブだったと思う。チームとして進歩していることが示され、SF-25にはまだ引き出せるポテンシャルがあることが確認された。週末を通じて素晴らしいエネルギーをもたらしてくれた、ここにいるすべてのファンに感謝する」