【予選日コメント】
角田裕毅、18番手から混乱を抜けて入賞「ニコのウイングを乗っけて走った」予選は渋滞でQ2敗退「”彼”はいつもわざとやる」
2025年F1アメリカGPの土曜、レッドブルの角田裕毅はスプリントで7位、予選では13番手という結果だった。
スプリントは18番グリッドからのスタートだったが、上位勢に多重クラッシュが起きる混乱のなか、角田は1周目に7番手に一気に浮上した。その後、後ろを走るオリバー・ベアマン(ハース)が1秒前後の差で追ってきていたが、角田はポジションを守り切り、7位を獲得。これにより2ポイントを獲得した。
金曜日のスプリント予選SQ1では、最後のアタックのコースインを遅らせすぎて、時間切れでアタックラップをスタートすることができなかった。それを踏まえて、土曜予選では早めにコースに出たという。
Q1最初のランで暫定12番手。2回目のアタックで自身のタイムを更新し、14番手でQ2に進んだ。Q2では最初のランで暫定13番手、2回目最後のアタックではトラフィックの影響を受けて最初のタイムを超えることができず、13番手でQ2敗退という結果になった。
■角田裕毅(オラクル・レッドブル・レーシング)
スプリント 7位(18番グリッド/タイヤ:ミディアム)
予選 13番手(Q1=14番手1分33秒935:ソフトタイヤ/Q2=13番手1分33秒466:ソフトタイヤ)
「今日は良いことと悪いことが混ざった一日でした。スプリントはとても良かったです。1周目から多くのことが起きました。ターン1でブレーキングを遅らせて前のマシンをオーバーテイクしようとしました。イン側に飛び込むという行動はリスクがありましたが、その価値がありました。11位もポジションを上げることができたのです。ですがその際にデブリを拾ってしまい、ほぼ半周、フロントウイングをもうひとつ引っ掛けた状態で走る羽目になりました。フロントウイングふたつで走っていたことを考えれば、良いリカバリーであり、良い結果だったと思います」
「予選に向けて良い感触を持っていましたが、Q2最後のラップがうまくいきませんでした。フィーリングはとても良かったものの、トラフィックに引っかかってしまい、リアム(・ローソン/レーシングブルズ)とアルピーヌにブロックされたのです。ピエール(・ガスリー)が進路上にいたようですが、彼らのチーム内でコミュニケーションミスがあったのかもしれません。あれがなければQ3に進めていたと思います」
「最近は普通の予選ができていないようです。マシンには良いパフォーマンスを発揮するポテンシャルがあると感じるだけに、本当に悔しいです。最後のラップがうまくまとまらなかったのは残念でした」
「ただし明日に向けてはポジティブな面もあります。スプリントでのレースペースは良かったですし、正しくリスクを取れば、順位を上げることができるということも証明しました」
(スプリント後のインタビューで語り)「(11位ポジションを上げたというのは)良かったと思います。ブレーキングゾーンのイン側で仕掛けていったんですが、あれは強引というより、リスクを取る判断でした」
「ニコ(・ヒュルケンベルグ/キック・ザウバー)のフロントウイングを拾ってしまって、半周ほどはパフォーマンスが最適ではありませんでした」
「リスクを取って走り、ポイントを取れたことには満足しています。全体としてロングランのパフォーマンスもかなり良かったと思います」
(予選後のインタビューで、ローソンとガスリーにブロックされたことでどれぐらい影響を受けたかと聞かれ)「よくあることです。彼(ローソン)はいつも意図的にやっているんです。正直言って彼のことは気にしていません。むしろアルピーヌのほうが、完全に進路上にいて邪魔になっていました。かなりのラップタイムを失ったので、あれがなければQ3に行けていたと思います」
「最後のラップでは、マシンからすごく良いフィーリングを感じていました。全体的にうまくまとまっていたと思います。だからこそ、あの最後のラップが台無しになってしまったのは残念です。トラフィックに遭うまでは良い感じでした」