FIA F2首位フォルナローリ、タイトルに集中する一方でF1チーム加入への道を探る。角田と同じマネージャーとも契約
FIA F2のドライバーズ選手権でトップに立つレオナルド・フォルナローリ(インビクタ・レーシング)は、自身の将来がどうなるかはまだわからないと認めたが、2026年にF1のレースシートを獲得する可能性は低いとしつつも、F1チームで重要な役割を確保したいと明かした。
フォルナローリは、昨年半ばまでキャリアを通じて注目を浴びることはなかったが、FIA F3では有力なタイトル獲得候補に浮上した。それまでフォルナローリは、カートを含め、生涯で一度もレースに勝ったことがなかった。しかし、最終戦モンツァの最終コーナーでの驚異的な動きにより、彼はタイトルを獲得した。
彼のF2への移籍は必然となった。フォルナローリは、2025年にインビクタ・レーシングに加入したことで、トップ集団で走る絶好の位置につけられるようになり、ついに優勝できるようになった。今年は、これまでにスプリントレースで3回、フィーチャーレースで1回優勝している。そしてシーズン最後の2ラウンドが控えている現在、フォルナローリはジャック・クロフォード(ダムス・ルーカスオイル)に19ポイントの差をつけて選手権をリードしているが、ルーク・ブラウニング(ハイテックTGR)とリチャード・フェルシュホー(MPモータースポーツ)も含めた4人でタイトルを争っている。
バクーで『Sky Italia』の取材に応じたフォルナローリは、「(2026年は)まだ何をするかわからない」と認め、目の前の仕事に集中すべく次のように述べた。
「今年を力強く終えることに焦点を置いている」
大きな動きとして、フォルナローリは数カ月前にマネジメント陣を入れ替えた。ベテランのジャンパオロ・マテウチを解雇し、現在角田裕毅(レッドブル)のマネジメントを務めているメキシコ人のディエゴ・メンチャカを起用して、F1への道を探ろうとしている。イタリアの情報筋によると、メンチャカは、多額のスポンサー支援を受けているフォルナローリのためにリザーブドライバーのシートを探す一方で、他のカテゴリーでのフルタイムのシートを確保しようとしているという。それは、フォルナローリがまだ21歳と若いため、レース参戦を継続し、多くの経験を積む必要があると考えているからだ。
F1チームに加入する可能性について問われると、フォルナローリは非常に慎重な態度を見せた。
「僕たちにとってすべてのことが順調に進んでいるし、正しい方向に進んでいることはわかっているが、そのことについてはあまり考えないようにしている。僕はコースでよい成績を収めることと、ベストを尽くすため適切な基礎のすべてを整えることに重点を置いている。そして僕は不安を感じていない。僕は確信と興奮とともに、未来に目を向けている」
明らかになってきたのは、グランプリのシートを見つけるのは“2026年は難しい”ということだが、フォルナローリはF1に向けて最高のプログラムを探していると主張した。
「できるだけ早く僕が成長し、F1に備えるために、できる限り最高のプログラムを探している。その間、僕は将来に向けてトレーニングができるように、別のカテゴリーでレースに参加したいと考えている」