
【】ピアストリ、ジャンプスタートからのクラッシュでリタイア「愚かな判断ミスの連続。チームの皆に謝罪する」
9月22日
2025年F1アゼルバイジャンGP決勝で、マクラーレンのオスカー・ピアストリは1周目に単独でウォールにクラッシュし、リタイアした。
予選Q3でターン3でバリアにクラッシュした後、チームは新しいシャシーを導入し、レースに備えた。予選Q3でノータイムだったため、ピアストリは9番グリッドからのスタートとなった。
ところが、スタートでピアストリはライトが消える前に動いてしまい、あわてて停止した後、マシンがアンチストールに入り、最後尾まで落ちてしまった。オープニングラップで順位を上げようとしたピアストリは、ターン5の進入時にロックアップし、バリアに直進、その場でマシンを止めた。
ピアストリは、ジャンプスタートの違反により、5秒のタイムペナルティを科されたが、0周リタイアに終わっていたため、ペナルティを消化することができなかった。

ピアストリは今季イタリアまでの全戦で入賞、324点を獲得し、ポイントリーダーの座に就いている。アゼルバイジャン前の時点では、ピアストリとランキング2位ランド・ノリスの差は31ポイントだった。今回ピアストリがノーポイント、ノリスが7位6ポイントを獲得したことで、ふたりのギャップは25ポイントに縮まった。
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=リタイア(0周/51周)
9番グリッド/タイヤ:ミディアム

「バクーでは自分たちが望んでいたような週末にはならなかった。スタートでミスをして、その後ロックアップもしてしまった。予選後に素晴らしい仕事をしてマシンを組み直してくれたメカニックをはじめ、チームの皆に謝罪したい。頭を下げて振り返り、この件を乗り越えて、次戦はより強くなって戻ってこなければならない」
(レース後、『Sky Sports F1』に対して語り)「明らかに自分にとって最高の瞬間とは言えない。スタートのタイミングの予測を誤った。本当に愚かで単純なミスだった」
「クラッシュに関しては、ダーティエアを正しく予測できなかった。オーバースピードでコーナーに進入してしまい、それで終わった」
「グリップが低かったのは確かだが、それは自分が知っておくべきことだ。だからもちろん自分以外の何かのせいにするつもりはない。必要なタイミングで正しい判断ができなかったことが残念だ」
「金曜日は厳しい一日だったが、土曜日にはポテンシャルがとても高いと感じた。多くの区間やセクターで強さを見せることができたんだ。ただ、すべてをまとめきれなかった」
「昨日の予選ではああいうことが起き、そして今日もまた愚かなミスを重ねてしまった。まとまりのない週末だった。でも、もし自分が遅くてそれを挽回しようとしてこうしたミスを犯していたのだとしたら、その方がもっと心配だっただろう」
「もちろん自分やメカニックたちをこんな状況に置きたくはない。彼らにとってハードな週末になってしまった。でも、今回のことは単純な判断ミスにすぎないという事実は、唯一の救いと言えるかもしれない」
(autosport web)