2025.09.16

MOTULが50年ぶりにF1参戦へ。2026年からマクラーレン公式サプライヤーとして高性能フルードを供給


モチュールがマクラーレンF1チームのオフィシャルサプライヤーに就任。2026年から高性能トランスミッションフルードを供給する
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 F1世界選手権に参戦するマクラーレン・レーシングと高性能潤滑油ブランドであるMOTUL(モチュール)は9月15日、2026年シーズンからモチュールがマクラーレンF1チームのオフィシャルサプライヤーに就任すると発表した。モチュールのF1参戦は50年以上ぶりとなる。

 今季となる2025年シーズンにおいて、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリをドライバーに起用し、チャンピオンシップをリードしているマクラーレンF1。そのチームを来季から支えることになったモチュールは、1853年にフランスで設立され、現在は160カ国に拠点を置く潤滑油のグローバルブランドだ。

 両社のパートナーシップは長きにわたり、GT3レースでファクトリーサポートを受けるユナイテッド・オートスポーツへのサポートやその他の耐久レースまで、求められる高い要求に応え信頼関係を築いてきた。また『大胆な発想や挑戦に挑み、モータースポーツのサステナブルな未来を目指す』姿勢でも共通の価値観を持っている。

 モチュールによると、今回のオフィシャルサプライヤー契約は、9カ月におよぶマクラーレンの厳しいテストや競合メーカーとの比較を経て決定されたもので、契約は技術パートナーシップとなるとのこと。現在マクラーレンF1はメルセデスからパワーユニット供給を受けているためエンジンオイルは他社製を使用し、モチュールはトランスミッションやディファレンシャル用の高性能フルードを供給する。

 契約は2026年シーズン以降から3年間。モチュールにとっては、1971年にアンリ・ぺスカローロのマトラでテクニカルパートナーとして、1974年のフランク・ウイリアムズ・レーシングカーズでのテクニカルパートナー兼スポンサーとして参戦して以来、50年以上ぶりのF1参戦になるとのことだ。

 今回のオフィシャルサプライヤー締結に、マクラーレン・レーシング共同最高商務責任者であるニック・マーティンは「モチュールをマクラーレンF1チームに迎えることができてうれしく思う。モチュールには、革新と卓越した技術的誇り高い歴史があり、その特性は私たち自身の伝統を忠実に反映している。このエキサイティングなパートナーシップで協力できることを楽しみにしているよ」と述べた。

 また、モチュールの最高ブランド&コミュニケーション責任者を務めるアンドレア・クルセアは「マクラーレンとのこのパートナーシップは、モチュールがF1に復帰したことを示す。F1は、私たちが歴史上最もエキサイティングな瞬間を数多く刻んてきた舞台だ」と語っている。

「これは、パフォーマンスとイノベーションの追求において、両方の専門知識を組み合わせる絶好の機会だ。私たちのフルードが、世界屈指の名門レーシングチームであるマクラーレンの卓越したパフォーマンスに貢献することを、特に誇りに思っている」

MOTULが50年ぶりにF1参戦へ。2026年からマクラーレンのオフィシャルサプライヤーに就任
モチュール・グループCEOのオリビエ・モンタンジュ(左)、マクラーレン・レーシングCEOのザック・ブラウン(右)
MOTULが50年ぶりにF1参戦へ。2026年からマクラーレンのオフィシャルサプライヤーに就任
ル・マン24時間でのGT3チームのサポートなどでパートナーシップを築いてきたマクラーレンとモチュール


(autosport web)

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