【決勝日コメント】
メルセデスのラッセル5位「フェラーリとの選手権2位争いを諦めていない」 アントネッリは他車を押し出して降格
2025年F1イタリアGP決勝で、メルセデスのジョージ・ラッセルは5位、アンドレア・キミ・アントネッリは9位だった。
スタートでラッセルはグリッド位置の5番手を維持、序盤は前のシャルル・ルクレール(フェラーリ)にチャレンジするが、その後、タイヤを労わるために離れ、27周目にミディアムタイヤからハードに交換した。42周目には5番手に戻り、優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から32.881秒遅れでフィニッシュした。
ホームレースで好結果を狙いたいアントネッリだったが、スタート時に過度なホイールスピンにより10番手に後退。角田裕毅(レッドブル)を抜くなどして7番手まで順位を上げた後、28周目にタイヤ交換を行った。
セカンドスティント中盤に、アントネッリは、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)を抑えきれずに順位を落とし、さらにアルボンをコース外に押し出したと判断され、5秒加算のペナルティとペナルティポイント1を科された。アントネッリは8位でフィニッシュしたが、ペナルティにより9位に降格された。
現在コンストラクターズランキングで、メルセデスはマクラーレン、フェラーリに続く3位。前戦フェラーリがノーポイントに終わったため、ギャップを縮めることができたが、今回は、フェラーリの方が獲得ポイントが多く、その差は20ポイントとなっている。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=5位(53周/53周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「今日のペースとスタート位置を考えれば、5位が達成可能な最大の結果だったと思う。序盤には、前を行くシャルル・ルクレールのフェラーリと戦えたことにはまずまず満足している。(直線スピードにおいて)彼らが多少有利だろうと考えていたが、しばらくは彼のDRS圏内にとどまることができた。残念ながら、このサーキットではDRSを使ってもオーバーテイクはとても難しく、攻撃を仕掛けることはできなかった」
「コンストラクターズ選手権でフェラーリに少しポイント差を広げられたのは残念だ。ただ、もっと悪い結果にもなり得たし、残り8戦を戦って、最終的に2位を獲得するチャンスは十分にある。次戦に向けて気持ちを立て直し、バクーで良いパフォーマンスを発揮することを目指す」
■アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=9位(53周/53周)
6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「今日のイタリアGPは望んでいたようなものにはならなかった。スタートで過度なホイールスピンが起きて、多くのポジションを失い、それによってレースが台無しになったのは残念だった。クリーンエアに入ってからのミディアムタイヤでのペースは良かっただけに悔しい」
「終盤はアルボンからポジションを防御しようとしたが、残念ながらペナルティを受けてしまい、最終的にもうひとつ順位を落とした。とても残念だ」
「それでも、この週末から得られるポジティブな点はある。予選では一歩前進できたし、マシンのフィーリングも良かった。バクーからは、より良いリズムをつかみ、この調子で最高のパフォーマンスを発揮すれば、僕たちの実力をしっかり示せるはずだ」