【予選日コメント】
角田裕毅が予選トップ10入りの目標達成。理想の環境で走れなかったQ3で「自分としてはやり切った。パフォーマンスに満足」
2025年F1イタリアGPの予選で、レッドブルの角田裕毅はベルギーGP以来のQ3進出を果たし、10番手を獲得した。
Q1では最後のアタックラップでランス・ストロール(アストンマーティン)のトウ(スリップストリーム)も受けて、4番手で通過。Q2では最初のランのタイムを後のアタックで超えることができず、セッション終盤に向けてポジションを落としていったが、10番手にとどまり、Q3進出を決めた。
Q3最初のアタックラップはユーズドソフトタイヤで行い、1分19秒728で暫定9番手。終盤の最後のアタックでは新品ソフトで走ったが、集団の先頭を走り、他車のスリップストリームを得られなかったこともあり、1分19秒519とわずかにタイムを更新するにとどまり、他車が最後に大きくタイムを削ったことで、角田は10番手に後退した。
予選5番手のルイス・ハミルトン(フェラーリ)が5グリッド降格ペナルティを受けるため、角田は決勝を9番グリッドからスタートする予定。
■角田裕毅(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 15番手(1分20秒059/24周)
予選 10番手(Q1=4番手1分19秒619:ソフトタイヤ/Q2=10番手1分19秒433:ソフトタイヤ/Q3=10番手1分19秒519:ソフトタイヤ)
「Q3進出は、まさに今日の目標でした。レースごとに前進しているのを感じられてうれしいです。その結果、先週末のザントフォールトでポイントを獲得できました」
「モンツァは伝統的にスリップストリームが必要なサーキットです。それだけに、Q3で最初にコースに出て、集団の先頭を走らなければならなかったのは、残念でした」
「今週末のチーム全体の働き、そしてポールを獲得したマックスを讃えたいです。決して簡単な状況ではありませんでしたが、ガレージの全員が適応力の強さを示しました」
「Q3では一貫性を示せたと思います。スパでアップグレードが導入されて以来、進歩を続けていますが、バランスはまだ少し不安定に感じます」
「明日は簡単にはいかないでしょう。1周のペースは理想的とは言えませんでしたが、明日に向けて自信を持っています」
(走行直後のインタビューで、「Q3に進出した一方で、やり残した部分があったと思うか」と聞かれ)「自分としては、特にそうは思っていません。Q3ではスリップストリームを得られませんでした。このサーキットではスリップストリームを得ることが重要ですが、Q3では自分が先頭を走らなければなりませんでした。望んでいた状況とは逆になってしまいました」
「それでも最終的にはパフォーマンスに満足していますし、Q3に入ることはずっと目標にしていたことなので、全体的に満足しています」
「マシンの調子もここでは良さそうです。低ダウンフォースのサーキットでここまで良い走りを見せられるとは、誰も予想していなかったと思います」
「(決勝は)データ上ではうまくいきそうに思えます。スタートポジションも、ここ2戦の高ダウンフォースサーキットに比べれば少し良いですし。ただ、それでも決して楽ではありませんでした。バランスはまだかなり不安定で、一貫性にも欠けていました」
「でも、エンジニアたちが互いに協力し合ってマシンを良くしていく様子は本当に驚きでした。セッションごとにうまく調整していました」
「自分としても、それを最大限に生かせたことに満足しています。Q3については少し残念な部分もありましたが、仕方ありません」