ウイリアムズがサインツのペナルティに関し再審請求の手続きを開始。ローソンとの接触で全面的な非はなかったとの考え
ウイリアムズは、F1第15戦オランダGPにおける接触によりカルロス・サインツに科されたペナルティについて、再審の権利を申請したことを明らかにした。サインツは、セーフティカー後のリスタートで、リアム・ローソン(レーシングブルズ)との間に起きた接触の責任ありと判断され、10秒のタイムペナルティとペナルティポイント2を科された。
26周目にセーフティカーが戻った後のリスタートで、ローソンは7番手、サインツは8番手を走っていた。サインツはターン1でローソンを抜こうとアウト側からアプローチ。その際にサインツ車の右フロント部とローソン車の左リヤ部が接触した。
この接触により、2台ともタイヤがパンクし、ピットイン。さらにサインツには10秒のタイムペナルティが科され、ふたりとも入賞圏内に戻ることはできなかった。
サインツは、このペナルティは不当であるとして強い不満を示し、ウイリアムズもそれに同調していた。
FIA国際モータースポーツ競技規則によると、競技終了から96時間以内であれば再審の権利を請求することができる。ウイリアムズは木曜に正式な申請を行ったことを明らかにした。
「ザントフォールトにおけるカルロスのペナルティに関して、我々がFIAに再審の権利を提出したことを確認する」と、ウイリアムズの声明には記されている。
「我々にとって、今後どのようにレースを戦っていくべきかを理解することは重要であり、前向きな結果を期待している」
再審についての権利が認められるには、最初の裁定の時点では利用できなかった重要かつ関連性のある新しい証拠を提出する必要がある。
オランダでスチュワードは、事故の際にターン1のエイペックスでサインツのフロントアクスルがローソンの前に出ていなかったため、そのコーナーはローソンのものであり、接触は責任のすべて、あるいはほとんどがサインツにあると判断した。これはガイドラインに沿った判断ではあるが、実際にはコーナー途中でのローソン車の動きが接触を引き起こしたのではないかと考えられている。
この再審請求手続きのスケジュールについては、まだ公表されていない。