2025.09.04

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:ボッタス、F1界のアクションマンとして異彩を放つ


2025年F1第15戦オランダGP メルセデスのリザーブドライバーを務めているバルテリ・ボッタス
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 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 バルテリ・ボッタスは、2021年末にメルセデスを離れアルファロメオに移籍して以来、F1界のアクションマンへと変貌を遂げてきたが、2026年からキャデラックのふたりのドライバーのうちのひとりとなることが発表される前の数日間、このフィンランド人ドライバーはふたたび過酷なスポーツに参加していた。

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 メルセデスとの契約でラリーに出場することを禁じられているボッタスは、グラベルバイクレースに参加することにし、最近の世界選手権でフィンランド代表として出場するほどの活躍をしている。なお、サマーブレイク中にボッタスはイタリアへ行き、1年で最大かつ最長のグラベルレースのひとつである『Monsterrando』に参加し、約4時間12分かけてレースを完走した。数名のプロライダーが参加しており、ツール・ド・フランスのステージ優勝を経験した後、最近ロードサイクリングから引退したフランス人のロマン・バルデが優勝を飾った。ボッタスは、レースを完走した329人のライダー中148位でフィニッシュし、同じ年齢層の34人のライダーのなかでは12位という立派な成績を収めた。

 そのような経験をしたばかりだったボッタスは、その後キャデラックとの新しい契約を祝うため、スーツを着て右手にソフトドリンクの缶を持ち、モーター付きサーフボードでサーフィンをするという、なかなか見ごたえのある写真撮影を行うことにした。幸い最初の数枚はうまく撮れたが、数秒後にボッタスはバランスを崩してスーツ姿のまま海に落ちてしまったので、この写真撮影は早々に終了した……。

■F1ドイツGP復帰への道

2020年にはアイフェルGPとしてホッケンハイムでF1レースが開催
2020年にはアイフェルGPとしてホッケンハイムでF1レースが開催

 ステファノ・ドメニカリは、ドイツのF1復帰への扉を開いており、国内有数の日刊紙に、「ドイツはF1にふさわしい国であり、我々は真剣なプロモーターと交渉する用意がある」と語った。ホッケンハイム・サーキットは1年と少し前に民間グループに買収されており、施設の近代化に2億5000万ユーロ(約428億5100万円)以上の投資を行う計画があることを考えると、両者の間ではすでに協議が始まっているようだ。

 アウディが来年正式にF1に参入し、メルセデスがトップチームのひとつであり続けることを考慮すると、カレンダーにドイツGPがないのは意味がない。しかし、ホッケンハイム・トラックの新オーナーに提案されたのは、いくつかのヨーロッパのコースが2、3年ごとにグランプリを開催するローテーション・システム内の枠であり、カレンダー上に確保された枠ではないと考えられる。

 カレンダー上の枠は、マドリード、モナコ、モンツァ、レッドブルリンク、ハンガロリンク、シルバーストンのために押さえられているようだ。理論上は、これでヨーロッパのサーキットにふたつの枠が空くことになり、ドメニカリはポルティマオ、バルセロナ、イモラ、イスタンブール、そしてどうやらホッケンハイムの代表者らと話し合い、2027年初頭からスパ・フランコルシャンとともにローテーションするサーキットを見つけようとしている。

■F2首位につけ才能を示したものの・・・

2025年FIA F2第9戦スパ・フランコルシャンのスプリントレースで優勝したレオナルド・フォルナローリ(インビクタ・レーシング)
2025年FIA F2第9戦スパ・フランコルシャンのスプリントレースで優勝したレオナルド・フォルナローリ(インビクタ・レーシング)

 FIA F2で首位につけているレオナルド・フォルナローリは、驚くべきことに、来年のF1のシート獲得に関してはまったく蚊帳の外に置かれており、彼の現在のチーム代表は衝撃を受けている。ウイリアムズとBARに在籍していたジェームス・ロビンソンは、「チャンピオンシップのトップ7位や8位までにつけている他のドライバーのほとんどがF1チームのアカデミーに所属していることを考えると、彼の来年のF1での役割がまだ発表されていないのは本当に驚くべきことだ」と述べている。

 ベテランエンジニアのロビンソンは、FIA F3チャンピオンであるフォルナローリを称賛し、昨年のF2チャンピオンのガブリエル・ボルトレートと比べて好意的に評価することさえした。だが、経験豊富なジャンパオロ・マテウチ率いるフォルナローリのマネジメント陣は、来年フォルナローリにリザーブドライバー、テストドライバー、またはシミュレータードライバーとしての役割を見つけようと、いくつかの小規模チームと密かに交渉を重ねてきた。

 非常に裕福な家庭出身のフォルナローリは、機敏で頭がよいだけでなく、豊富な資金も持っている。そのため、彼を雇用するどのF1チームにとっても、彼は非常に貴重な存在となるだろう。



(Translation: AKARAG)

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