フェラーリ、F1イタリアGPの特別カラーリングを発表。ニキ・ラウダのタイトル獲得50周年を記念した『312T』カラーに
スクーデリア・フェラーリは、2025年F1第16戦イタリアGPで使用するSF-25のスペシャルカラーリングを発表した。今回のカラーリングは、ニキ・ラウダが1975年に初めてタイトルを獲得してから50年の節目を記念するものだ。
ラウダは1974年にフェラーリに加入し、翌1975年に『312T』をドライブして年間5勝を挙げ、初めてチャンピオンに輝いた。このタイトルから50年を記念して、フェラーリは、312Tのトリビュートカラーでホームレースを戦うことになる。
フェラーリの発表によると、このカラーリングは、チームのタイトルパートナーであるアメリカの電機メーカー『HP』との共同開発による特殊な技術を用いて施されるもので、第6戦マイアミGPでも使用された。この新しい技術では、マシンのカラーリングを変えるのにリサイクル可能なPVCフィルムが用いられ、従来のものより軽量で、F1マシンが発生させる高温にも耐えることができる。
今回のスペシャルカラーリングは、312Tに合わせた色調の赤が用いられたり、ホイールは当時のリムデザインに着想を得た仕様になるなど、マシン全体が312Tを思い起こさせるデザインとなっている。またイタリアGPの日曜日には、チームの全員が1975年シーズンをモチーフにした特別なチームウェアを着用するということだ。シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンも、特別にデザインされたレーシングスーツ、シューズ、ヘルメットを使用する。なおこのウェアのレプリカが一般向けに販売されることも決まっている。
第16戦イタリアGPは、モンツァ・サーキットで9月5〜7日に催される。