
【】フェラーリがまさかの全滅。濡れた路面でクラッシュのハミルトン「皆に謝罪する」ルクレールは壁に激突「最悪の結末」
9月2日
2025年F1オランダGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンはともにリタイアに終わった。
ルクレールはスタート直後にジョージ・ラッセルを抜き、グリッドよりひとつ順位を上げて5番手に。ハミルトンは7番手を維持して走った。ルクレールは前を行くアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)を抜くことができず、フェラーリはアンダーカットを計画し、22周目にピットインさせた。その直後、雨が降り始めるなか、ハミルトンがターン3の濡れた路面に乗って、バリアにクラッシュ。そのままリタイアに。

ハミルトンのクラッシュによってセーフティカーが出動し、多くのマシンがそのタイミングでピットストップを行ったため、ルクレールは再びラッセルの後ろに下がってしまった。
30周目、スタート・フィニッシュライン上にデブリが落ちていたため、バーチャルセーフティカーが導入。その後のリスタートで、ルクレールはラッセルに仕掛け、前に出たものの、接触が起きたことで、レース後に審議が行われることになった。52周目、ルクレールはソフトタイヤに交換し、コースに戻ったところ、ターン3でアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)に接触され、バリアにヒット。その場でレースを終えることになった。

コンストラクターズランキング2位のフェラーリはノーポイントとなったため、3位のメルセデスとの差が12点に縮まる結果になった。
なお、ルクレールとラッセルのインシデントについて、スチュワードはふたりにペナルティを科さないことを決めた。一方、ハミルトンに関しては、レーススタート前にイエローフラッグに対して十分減速をしなかったと判断され、次戦イタリアGPでの5グリッド降格およびペナルティポイント2を科された。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=リタイア(52周/72周)
6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

「今日の結果は本当に痛手だ。週末を通して難しい状況だったが、最悪の形で終わってしまった。ペースに関してかなり強さを見せられたのはポジティブな要素であり、いくつかポジションを上げられたのも良かったけどね」
「次はモンツァに向かう。自分にとってもチーム全体にとっても特別な場所だ。昨年と同じ状況ではないと思うが、全力を尽くして巻き返し、ホームで待っているティフォシのために素晴らしい週末にしたい」

■ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=リタイア(22周/72周)
7番グリッド/タイヤ:ミディアム

「マシンの感触は良く、期待を持てるペースを示していた。でも残念ながら、ターン3への進入のブレーキング時にリヤを失った。突然のスナップで、外側の濡れた塗装部分に乗ってしまい、壁を避けられなかった」
「残念な結果に終わったけれど、この週末から得られるポジティブな点は多いし、チームは終始懸命に働いてくれている。チームのみんな、そしてここサーキットにいるティフォシやイタリアにいるティフォシに謝罪したい。今日は多くのポイントを持ち帰りたいと思っていた」

(autosport web)
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