オイル漏れで2位を失ったノリス、ピアストリとの差が34点に拡大「今はただ、バーガーを食べて、家に帰りたい」
2025年F1オランダGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスは終盤まで2番手を走っていたものの、トラブルによりリタイアした。ノリスにとって今季2回目のリタイアだった。
タイトルを争うチームメイト、オスカー・ピアストリは優勝し、25ポイントを獲得。その結果、ランキング首位のピアストリと2位ノリスのポイント差は34ポイントに拡大した。
スタート直後にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にかわされて3番手に落ちたが、9周目にポジションを取り戻し、レースをリードするチームメイトを追いかけた。複数回セーフティカーをはさんだものの、ピアストリに仕掛けるところまでは接近できず、それでも2位は確実な状況だった。ところが、残り8周のところで、ノリスは「煙のにおいがする」と無線でチームに報告。オイル漏れが起きたようで、マシン後方からは煙が上がり、ノリスはその直後にコース脇にマシンを停止せざるをえなかった。
マクラーレンはこれについて「ランドはマシンに問題が発生し、リタイアしなければならなかった」とのみ説明。アンドレア・ステラ代表は、シャシーの問題がオイル漏れにつながったと示唆、「シャシー側の問題を特定している。次戦モンツァに向かう前に完全な調査を行う」と述べた。
「レース終盤のランドのリタイアには痛みを感じる。ランドは上位で好バトルを展開し、1-2フィニッシュの可能性があった。彼は今週末の自分のパフォーマンスに誇りを持つべきである。来週にはさらに強くなって戻ってくるだろう」
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=リタイア/18位完走扱い(64周/72周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
「今日のような形でレースを終えるのは残念だが、自分の力ではどうにもできなかったし、他にやりようもなかった。それまでは良いレースができていた。ザントフォールトでこれほど長い間、前のマシンに接近し続けるのは容易ではないので、自分のパフォーマンスには満足している。気持ちをすぐにモンツァへ切り替える」
「オスカーとチームの勝利を祝福したい。それから、アイザック(・ハジャー/レーシングブルズ)の初表彰台にもおめでとうと言いたい」
(『Sky Sport F1』に対して語り)「今はただ、バーガーを食べて、家に帰りたい気分だ。フラストレーションを感じる。痛い出来事だよ。25ポイント引き離されるのはつらい」
「ただ戦い続けるしかない。自分にできることをやるだけだ。今日の僕は速かった。勝利を狙えると思った。ここで勝利を狙えるだけでも、十分に良い仕事をしたと言える」
「ポジティブな面を見て、次に向けて立ち直るつもりだ。競争は厳しいので容易ではないが、できることは全てやるつもりだよ」