【初日レポート】
シーズン後半戦がスタート、マクラーレン勢が首位発進。中団勢がトップ10の半数占める/F1オランダGP FP1
2025年F1第15戦オランダGPのフリー走行1回目が行われ、がランド・ノリス(マクラーレン)トップタイムをマークした。2番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手はランス・ストロール(アストンマーティン)となっている。角田裕毅(レッドブル)は16番手だった。
3週間のサマーブレイクを終え、2025年シーズンのF1は後半戦を迎える。オランダGPの舞台はザントフォールト・サーキットで、持ち込まれたタイヤはハードがC2、ミディアムがC3、ソフトがC4と、昨年よりも1段階柔らかい3セットの組み合わせだ。
気温20度、路面温度25度というコンディションで、現地時間12時半にセッションがスタート。今週末は雨の予報も出ており、このFP1が唯一のドライコンディションのセッションになる可能性もあるようだが、レースコントロールが発表したこのセッション中の降水確率は0%だ。
全車がコースに出て行き、タイヤは角田のみハードで、それ以外の19台はミディアムだ。走行開始直後、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)のマシンのリヤから白煙が上がったが、アントネッリはそのまま走行を継続。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)はターン2でスピンを喫し、タイヤにフラットスポットができたことを無線で報告した。角田もターン12でスピンを喫したが、接触などの大事には至らなかった。
開始から11分過ぎ、アントネッリはタイヤをロックアップさせ、ターン8を曲がり切ることができずグラベル上で止まってしまった。「もう一度セッションに参加できるか?」と無線で問うも、再走行は叶わず、アントネッリはこれでセッションを終えることに。グラベル上のマシンを撤去するためセッションは赤旗中断となり、残り時間42分のところから再開した。
この時点でのトップは、ホームレースを迎えているマックス・フェルスタッペン(レッドブル)で、タイムは1分12秒101。0.029秒差で2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、0.144秒差で3番手にノリスが続く。フェルスタッペンはさらにタイムを縮め、1分11秒986でトップタイムを更新したが、その直後にピアストリが1分11秒794でトップに立った。
セッション中盤に入ると各車ソフトタイヤを投入し始め、まずはノリスが1分10秒278を記録。ピアストリもタイムを縮め1分10秒700で2番手に続き、3番手以下を大きく引き離した。その3番手にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がつけ、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、カルロス・サインツ(ウイリアムズ)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)と、上位チームに混じって中団勢もトップ10に入っている。
序盤のスピン以降ガレージで作業を行っていた角田もソフトでコースに出ており、1分12秒126をマーク。フェルスタッペンも後半にソフトを投入すると、1分11秒218で5番手に浮上した。
ソフトでの計測を終えた後は、各車最初に使用したタイヤに戻し走行を重ねる。ラッセルが止まりきれずにコースアウトする場面も見られたが、そのままコースに戻り走行を続けた。タイムシートに大きな変動はなく、ノリス、ピアストリというマクラーレンのワン・ツーでセッションが終了。ストロールが3番手、アロンソが4番手に続き、マクラーレンとアストンマーティンだけが1分10秒台のタイムを記録した。5番手以降はアルボン、フェルスタッペン、ラッセル、サインツ、ボルトレート、ガスリーとなっている。
セッション終了後、スタート練習を終えたフェルスタッペンは、ターン1で止まりきれずにグラベルに飛び出した。マシンはグラベル上で止まったため、ウォールなどへの接触はなく、フェルスタッペンは自力でマシンを降りてセッションを終えた。