ボッタス、キャデラックF1のひとり目のドライバーとして契約締結か。オランダGP前にも発表との報道
複数の報道によると、メルセデスのリザーブドライバーであるバルテリ・ボッタスは、キャデラックのF1初シーズンとなる2026年シーズンのひとり目のドライバーとして契約を締結したということだ。
ゼネラルモーターズ傘下のキャデラックがF1の11番目のエントラントとして発表されて以来、35歳のボッタスはキャデラック加入について広くうわさされてきた。以前、キャデラックF1のチーム代表であるグレアム・ロードンは、ボッタスの名前を最有力候補として挙げており、報道によると、この発表はF1がサマーブレイクを終えて第15戦オランダGPが開催される来週に行われる可能性があるとのことだ。
昨シーズンにザウバーのシートを失ったものの、グリッドにふたたび加わりたいという願望を決して隠さなかったボッタスにとって、これはフルタイムでの復帰となる。メルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフも、彼の復帰を働きかけてきており、最近のメルセデスの動画で「ここに注目してほしい」とファンにほのめかすようなことを言っていた。
ボッタスの獲得が報じられたことで、このフィンランド人ドライバーのチームメイトとして誰がキャデラックのラインアップに加わるのかということに急速に関心が移っている。
セルジオ・ペレスはレッドブルを去り、今シーズンは一線にはいないが、依然として2番目のシートの有力候補と目されている。しかし、キャデラックは若さと経験の融合を選択する可能性もあり、すでにロードンと緊密なマネジメント関係にある周冠宇や、最近のグランプリでキャデラックの周囲にいるのが目撃されているミック・シューマッハーのようなドライバーに対しても、門戸が開かれている。
アストンマーティンのリザーブドライバーであるフェリペ・ドルゴヴィッチや、現在FIA F2に参戦しているジャック・クロフォードのような新星も候補に挙がっているものと考えられているが、クロフォードはアメリカのチームにアメリカ人が所属するというマーケティング上の夢を叶えることになるため、ワイルドカード的な選択肢となっている。
キャデラックはボッタスを起用することで、自社の野望について強いメッセージを送っている。これはルーキーによる実験にはならず、ボッタスの豊富な経験、一貫性、そしてチームプレーヤーとしての評判は、初日から信頼性を確立することを目指すブランドにとって理想的ないかりとなる。実績のある他のベテランと組むにせよ、将来に向けた新人プロジェクトと組むにせよ、ボッタスの存在があれば、キャデラックのF1デビューは気概やノウハウを欠くようなものにはならないだろう。