レッドブル社、ホーナー前チーム代表と完全決別。取締役職からも解任
エナジードリンク会社であるレッドブルGmbHが、クリスチャン・ホーナーをF1活動を支える主要企業の取締役から正式に外したことがわかった。7月初めにホーナーはチーム代表およびCEOから解任されたが、今回の動きにより、レッドブル社とホーナーの関係が完全に断たれたことになる。
F1第12戦イギリスGP後の7月9日、レッドブルはホーナーがレッドブル・レーシングのチーム代表およびCEOから退任したことを発表、20年間チームを率いてきたホーナーが一線から退くことが明らかになった。
ホーナーは、レッドブルを8回のドライバーズタイトルおよび6回のコンストラクターズタイトル獲得へと導いた。しかし、2024年初めに、従業員に対する不適切行為の疑いが持ち上がり、これについて本社は不問に付したものの、チームは権力闘争などで不安定な状態に置かれた。
英国の会社登記所『Companies House』に新たに提出された資料によれば、ホーナーはレッドブル・レーシングやレッドブル・テクノロジーズなどの取締役会から外され、彼の役職はレッドブルGmbHのグローバル人事責任者であるシュテファン・ザルツァーに引き継がれた。ザルツァーは、レッドブル・レーシングにおいてヘルムート・マルコ以外の唯一の取締役となる。
ホーナーが担ったチーム運営上の役割であるチーム代表およびCEOの職は、レーシングブルズの代表を務めたローレン・メキースが引き継いだ。
ホーナーの次の動きについては、フェラーリやアルピーヌへの移籍がうわさされたが、フェラーリはフレデリック・バスールとの契約を延長したため、その憶測は打ち消された。