アロンソ、ハンガリーでの好成績を喜ぶ一方「理由がわからない」と懸念。前戦ベルギーとの違いを分析するよう求める
アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、2025年F1第14戦ハンガリーGPで5位という素晴らしい結果を出した後、満面の笑みを浮かべた。しかし、祝福の裏でアロンソは、AMR25がなぜ突然これほどの競争力を発揮したのかチームの誰も理解していないことについて、不安が残っていることを認めた。
惨憺たる結果だった第13戦ベルギーGPを経て、ハンガリーGPのレース当日のアストンマーティンは予想外のペースでダブル入賞を達成し、ランス・ストロールは7位でチェッカーフラッグを受けた。アロンソは興奮すると同時に困惑し、ハンガロリンクでのチームの強さの秘密を解き明かすために、データの徹底的な分析を促した。
アロンソは、日曜日はレース仕様のマシンから最大限の力を引き出すことができ、一時は表彰台への望みが生まれたことを認めた。
「明らかに、これ以上よい結果は出せなかったと思う」とアロンソはレース後に語った。
「ある時点で、2台のマクラーレンが互いに非常に接近していたと誰かが言っていた。それはさらによいことだったが、実現しなかった」
「でもそれ以外では、昨日の予選と今日のレースでマシンのパフォーマンスを最大限に発揮できたと思う」
「僕たちの側でできることは、もうあまりなかった。最大の脅威は2ストップだったが、その後彼はトラフィックに巻き込まれたので、僕たちは最後の方はよりリラックスしていた」
2度の世界チャンピオンであるアロンソはレース中、特にジョージ・ラッセル(メルセデス)との争いで長い戦いをしていた。
「そう、ピットストップの前にあまりタイムを失いたくなかった」
「ターン2ではなくメインストレートで彼にオーバーテイクしてもらいたかった。そうしないとふたりとも大幅にタイムを失ってしまうからだ。だからこのストレートは守るが、次のラップでは彼を行かせるかもしれないと、言ったんだ。」
5番手で予選を終えたアロンソは、ハンガロリンクはAMR25の強みとうまく合っていると感じた。アストンマーティンは、スパでテストされたノーズのアップグレードをもとに、ハンガリーではAMR25に新しくよりアグレッシブなフロントウイングフラップも導入した。ベルギーでは変化による成果はほとんどなかったが、ブダペストではその違いは雲泥の差だった。
しかし、まさにそれが、アロンソが懸念していることだった。
「確かに驚きだ。うれしい驚きだ。よかったことは、僕たちは競争力を発揮し、速かったということだ。懸念されるのは、その理由がわからないことだ」
「ある意味、今週はファクトリーでスパとハンガリーの違いを正確に分析する必要がある。マシンの違いも、セットアップの違いも、レースで使用した空力デバイスの違いも分析する必要がある」
「僕たちにとって重要なのは、今週末新しくなったフロントウイングだ。フロントウイングがパフォーマンスをあそこまで向上させるのであれば、それは非常によいニュースだが、現時点ではそれを理解する必要があると思う」
アストンのパフォーマンスの飛躍は、AMR25にはまだ潜在能力があることを示唆しているが、この突然の飛躍のきっかけが何なのかを明確に理解しなければ、今後のレースで再現するのは難しいかもしれない。F1がさまざまなレイアウトと要求を備えたコースに臨むことから、アストンマーティンは早急に答えを必要とするだろう。しかし今のところは、たとえ疑問符が付いていたとしても、チームはハンガリーでの躍進の勢いを享受できるだろう。