2026年のスプリントイベント開催は6カ所か。実施サーキットのリストがオンラインで流出
オランダGPのプロモーターのミスにより、来年のスプリントイベントの開催地がオンラインで漏洩した。しかし元の投稿は、F1が漏洩を知るやいなや削除された。真相の程は定かではないが、商業権保有者は今回公開されたリストの真偽を否定していない。
その投稿によると、上海、マイアミ、モントリオール、シルバーストン、ザントフォールト、シンガポールの6大会が2026年F1世界選手権スプリントイベントの開催地となり、今年のリストのうち最初のふたつだけが2025年と同じ形式を維持することになるだろう。一方、スパ、オースティン、インテルラゴス、ロサイルは、スプリント形式を維持することにあまり関心を示していないようだ。
このことは、ステファノ・ドメニカリがこの新しいフォーマットの受け入れ先を見つけるのに骨を折っていることを意味している。上海とマイアミのプロモーターがスプリント込みでのグランプリ開催に必要な追加料金を支払い続けている一方、他のプロモーターのなかでは、ザントフォールトだけがスプリントイベントの開催を公然と歓迎しているようで、残るモントリオール、シルバーストン、シンガポールは契約でより有利な条件を得ているらしいと、F1の情報筋は述べている。
実際のところ、スプリントイベントの全体的なコンセプトはここ数カ月で見直されている。ほとんどのチーム、多くのドライバー、そしてさらに重要な点として、テレビ放送局、プロモーター、ファンは、スプリントイベントがショー全体にそれほど貢献していないと感じているからだ。
まず目の肥えたファンは、スプリントレースの展開を見ればメインレースの結果がどうなるかだいたいわかるのではないだろうか。ここまで例外はほとんどなく、スプリントレースで速いドライバーはメインレースでも当たり前に速い。またチームにとっては、マシンのセットアップを微調整するために必要な、貴重なフリー走行の時間が奪われることになってしまうことも事実だ。
ドライバーたちの反応に目を向けてみると、レース時間をできるだけ多く取りたいだけでフリー走行はあまり好きではないドライバーと、スプリントレースは退屈だと考えるドライバーに分かれている様子。なぜなら、土曜日のレースでたったひとつ順位を上げるために、つまり1ポイント多く獲得するためだけに、余力とパーツを使うリスクを冒したいドライバーはいないからだ。
形式の微調整に関する議論は継続中で、チームは近いうちにザントフォールトでドメニカリの提案を聞き、2026年からショーをさらに改善する方法について彼ら独自のアイデアを出し合うことになるのではないだろうか。