2025.08.08

ハースF1の国内初のTPC旧車テスト、富士スピードウェイが2日間で来場者6200人と発表


今回のイベントの目玉となった、『激感ピット』。間近でF1マシンの走りを見ることができた
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 8月6日、7日に富士スピードウェイで開催されたハースF1チームによるTPC(Testing of Previous Cars/旧車テスト)テストイベント、MoneyGram HAAS F1 TEAM 『Testing of Previous Cars』の来場者が2日間で合計6200人と富士スピードウェイが発表した。

 内訳としては初日3200人、2日目3000人。平日の昼、真夏の暑い時期での開催となったが、パドックだけでなく、コースサイドでも坪井翔の初めてのF1ドライブ、そしてハースF1チーム、平川亮の走りを見守るファンの姿が印象的で、特に普段の国内レース開催時よりもファミリー層が多く感じたのが目に留まった。

 富士スピードウェイで現行規定のF1マシンが走行するのは2008年以来の17年ぶり、そしてF1チームのプライベートテスト、TPCが行われるのが国内初の出来事という貴重な機会となっただけでなく、ハースF1チームにTOYOTA GAZOO Racing(TGR)、そして富士スピードウェイがオートグラフセッション(サイン会)にトークショー、ハースF1のピット横に設けられた『激感ピット』、アドバン・コーナーのイン側に設置された『激感スタンド』など、ファンに向けた新しい試みも実施。

 来場したファンにとってF1を間近に感じられる貴重な機会となり、コンテンツとしてのポテンシャルは十分に感じられた一方、関係者の感想としても、もう少し事前の告知が多くなり、イベントの内容も事前にもう少し分かりやすければ、さらに多くのファンが来場してくれたのではないかというもったいなさも感じられた。

 それでもこれまでなかった初めてのイベントで、スーパーフォーミュラ、そしてスーパーGTのダブルチャンピオンを獲得した坪井翔が初めてF1マシンに乗るという貴重な機会を、ジュニア時代から応援してきたファンが目の前で見ることができたというのは、『推しファン』としても感慨深い瞬間になったのではないだろうか。F1という制約が多い競技であるにも関わらず、今回のようなF1テスト、イベントを実現できたことは日本のモータースポーツにとっても大きな出来事で、関係者の尽力に感謝したい。

 ハースF1の小松礼雄代表、TGR加地雅哉グローバル・モータースポーツ・ディレクター、そして2日目の午後に急きょ来場したモリゾウ(豊田章男トヨタ自動車会長)が口を揃えて「日本にモータースポーツの文化を作る」と話していることからも、今後も技術提携、人材育成に加えて、ハースF1とTGRの日本のモータースポーツファン、そしてこれまでレースを知らなかった人たちへのアプローチが楽しみだ。



(Tomoyuki Mizuno / autosport web)

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