
【】角田裕毅、ウイング損傷で17位「マックスの0.1秒差に近づけたことは前半戦の収穫。ここまで来た者は他にいない」
8月4日
2025年F1ハンガリーGP決勝で、レッドブルの角田裕毅はピットレーンからスタートし、17位という結果だった。
角田が予選で16番手に終わった後、チームはパワーユニット・エレメントの交換を行い、そのうちシーズン5基目のICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kについては、シーズン中に使用できる基数を超えていた。また、ブレーキクーリング構成にも変更を加えた。これらの変更はパルクフェルメ下でテクニカルデレゲートの承認を受けずに行われ、角田はピットレーンからのスタートとなった。
角田は、決勝ファーストスティントで、他のドライバーたちのピットストップにより、14番手までポジションを上げた後、20周目に最初のピットストップを行い、ミディアムからソフトに交換。再び最後尾からレースを再開、16番手走行中の37周目にタイヤをハードに交換し、最後まで走った。
最終スティントは、19番手からスタートし、ひとつ順位を上げて18位でフィニッシュ。レース後、前を走っていたピエール・ガスリー(アルピーヌ)が10秒のタイムペナルティを受けて降格されたことで、角田は17位に繰り上がった。
レース中、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)にオーバーテイクされる際に、角田が彼をコース外に押し出した疑いで調査が行われたが、処分なしとされている。
チームは角田のレースについて「最初のピットストップ後、フロントウイングの損傷が原因で、ソフトタイヤでのペースが上がらなかった」と説明した。
「レースが進行するなか、フィールドの半数が1ストップ戦略をとる状況となり、(2回ストップの)角田は17位に埋もれたままフィニッシュラインを越えることとなった」

■角田裕毅(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=17位(69周/70周)
ピットレーンスタート/タイヤ:ミディアム→ソフト→ハード
「今週末はチームにとって厳しいものになりました。今日のレースでポイント圏内に入るのが難しいことは分かっていましたが、フロントウイングにダメージを負った時点で、僕たちのレースは事実上終わってしまいました」
「レース中盤にガーニーフラップが外れてしまい、それによってペースが大きく落ち、グリップも悪化しました。その結果、有利な戦略を選択する余地が失われてしまいました」
「シーズンここまでを振り返ると、とても前向きにとらえることができます。特にスパで新しいフロアのアップグレードが導入されて以降は、進歩しています」
「マックスとの差も徐々に縮まってきていています。目標に近づいているようには感じられないかもしれませんが、データ上では僕たちは彼のペースから10分の1秒しか離れていません。彼にこれだけ近づけるドライバーは、他にはあまりいないと思います」
「明日はすぐにファクトリーに向かってシミュレーターに入る予定です。どこで間違えたのかを徹底的に分析し、夏休み中にしっかりと取り組んで、シーズン後半のスタートを今回のような形で迎えないようにしたいです」
「悔しいですが、前向きな気持ちを保って、より強くなって戻ってきます」
(走行直後のインタビューで語り)「レースの中盤から終盤にかけて、マシンにダメージを負っていました。それは僕のコントロール外にあるものでした。そのダメージでかなりペースを失ってしまったことがすべてだったと思います」
「それから、改善すべき点もありました。特にコミュニケーション面です。もし僕がポイント争いをしていたとしたら、かなり大きな影響を与えかねない状況がありました。実際に、そういったことがここ2戦連続で起きているので、だんだんと本当にフラストレーションが溜まってきています」
「それは確実に改善しなければならないことですし、シーズン後半に向けてしっかり戦っていきたいと思います」
「シーズン前半はペースの面ではポジティブだったと思います。アップグレードを投入してからは、その効果も感じられました。予選でもフリー走行でも、毎回マックスにかなり近い位置にいて、安定してそれができていたのはポジティブな要素だと思います」
「たぶん他のドライバーたちにはそれができていなかったと思うので、その点は自分にとって大きな収穫です」
「ただ同時に、僕たちはポイントを目指しているので、満足はしていません。特に今週末は僕たちにとって本当に厳しいものになりました。だからこそ、しっかり努力して、強くなって戻ってきたいと思います」

(autosport web)
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