【予選日コメント】
ポール争いでフェラーリに敗れ、ショックを受けるピアストリ「情けないけど、風向きの変化に速さを奪われた」
2025年F1ハンガリーGPの予選で、マクラーレンのオスカー・ピアストリは2番手、ランド・ノリスは3番手だった。
FP3まではワンツーを独占、予選Q1とQ2、そしてQ3の最初のランまではマクラーレンがトップに立っていた。しかし、Q3で暫定ポールの位置につけたピアストリは、2回目のアタックでタイムを更新できず。暫定2番手のノリスはわずかにタイムを縮めるにとどまり、ふたりとも、シャルル・ルクレール(フェラーリ)に抜かれ、それぞれ予選2番手と3番手という結果になった。
ピアストリはルクレールに0.026秒およばず、ピアストリとノリスの差は0.015秒という僅差の戦いだった。
チーム代表アンドレア・ステラは、最後の失速について、次のようにコメントした。
「Q1とQ2ではオスカーもランドも競争力のある良いラップタイムを記録した。マシンのパフォーマンスを見る限り、ポールポジション争いをするのに十分な強さがあるように見えたが、風の変化や気温の低下といった変動するコンディションによって、Q3ではその速さを再現することができなかった」
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
FP3 1番手(1分14秒916/17周)
予選 2番手(Q1=1番手1分15秒211:ソフトタイヤ/Q2=2番手1分14秒941:ソフトタイヤ/Q3=2番手1分15秒398:ソフトタイヤ)
「全体としては良い予選セッションだったが、その終わり方はやや残念だった。風がQ3で特に最終セクターにおいて僕たちに多くの問題を引き起こし、それによって速さを見つけることができなかった」
「シャルルはとても良い仕事をしたと思う。彼を褒め称えたい。今週末、自分がフェラーリに次ぐ2番手になるとは思っていなかった。明日はもっといろいろなことが絡んできて面白いレースになるだろう」
「風のせいにするなんて情けない感じがするが、実際、Q2からQ3で風向きがほぼ180度変わってしまい、多くのコーナーで全く違う感触になったんだ」
「Q3の最初のラップは本当にひどい感じがした。風の変化に慣れていなかったからだ。2回目のラップはかなり良くなったと思ったのに、実際にはさらに遅くなっていた」
「ああいうコンディションでは判断が難しいし、最適な走りができたとも言いきれない。ただ、あれ以上速く走れなかったことには少し驚いた」
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
FP3 2番手(1分14秒948/20周)
予選 3番手(Q1=4番手1分15秒523:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分14秒890:ソフトタイヤ/Q3=3番手1分15秒413:ソフトタイヤ)
「コンディションが大きく変化し、それが僕たちにマイナスの方向に大きな影響を及ぼしたようだ。最後にはふたりとも良いラップを走れたと思っていたが、それでも遅かった。不満はないよ。シャルルが良い仕事をしたということだ」
「面白いレースになるだろう。僕たちはシャルルよりもペースが少し速いと思うので、楽しみにしている」