【初日レポート】
驚速ノリスが首位。レーシングブルズのハジャーが4番手、新人3人がトップ10入り/F1ハンガリーGP FP1
2025年F1第14戦ハンガリーGPのフリー走行1回目が行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)がトップタイムをマークした。2番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)となっている。角田裕毅(レッドブル)は17番手だった。
サマーブレイク前の最後の1戦であるハンガリーGP。舞台となるハンガロリンクに持ち込まれたタイヤは、ハードがC3、ミディアムがC4、ソフトがC5という最も柔らかい3種類の組み合わせだ。
このFP1では、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが欠場し、代わりにリザーブドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチが参加する。アロンソは背中の筋肉を負傷したため治療を続けており、このセッションの参加を断念。フリー走行2回目以降の出場についてはまだ決まっておらず、この後判断するということだ。また、キック・ザウバーからはポール・アーロンが参加している。アーロンはアルピーヌのリザーブドライバーだが、アルピーヌがキック・ザウバーにアーロンを貸し出す契約に合意したため、第12戦イギリスGPとこのハンガリーGPでFP1に出場することが決まっていた。
気温26度、路面温度50度というコンディションで、現地時間13時半にセッションがスタートし、各車ハードタイヤかミディアムタイヤでコースに出て行く。ミディアムのノリスが1分17秒631でトップに立つが、同じくミディアムのルクレールがセクター1と2で自己ベスト、セクター3で自己ベストをマークし1分17秒420でノリスを0.211秒上回った。3番手に1分17秒794のカルロス・サインツ、4番手に1分17秒866のアレクサンダー・アルボンとハード勢のウイリアムズ2台が続き、角田はハードで1分18秒765を記録して12番手につけている。
開始から27分過ぎ、アーロンがターン13のアウト側にマシンを止めた。アーロンは「システムの警告が出た」と無線で報告しており、それに対してチームはマシンを止めるように指示。コース上はバーチャルセーフティカー(VSC)となり、アーロンのマシンが撤去されるとすぐに解除された。
セッション後半に入ると各車ソフトタイヤを投入した。トップのノリスは、1分16秒052と2番手以下に一時0.7秒の差をつける圧倒的なタイムをマーク。チームメイトのピアストリもすぐさま1分16秒194、1分16秒071とノリスに迫るタイムを記録した。フェラーリのルクレールが1分16秒269、ルイス・ハミルトンが1分16秒734とマクラーレンに続いている。その直後の5番手につけたのがアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)で、タイムは1分16秒743。ハジャーはその後1分16秒681をマークしフェラーリの間に割って入った。
6番手には1分16秒878でオリバー・ベアマン(ハース)、7番手には1分16秒880のアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)と、ルーキー勢がトップ10につけた。レッドブルはフェルスタッペンが2回目のアタックで1分16秒940をマークして6番手に浮上。角田は1分17秒393をマークし、6周走ってピットに戻った。
ソフトでのアタックを終えた後は、各車最初に履いたタイヤに戻したロングランに移行した。マクラーレンやフェラーリなど上位勢は1分21秒台〜22秒台前半と速さを見せている。トップ3は変わらずノリス、ピアストリ、ルクレールのままセッションは終了。4番手以降はハジャー、ハミルトン、ベアマン、アントネッリ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、フェルスタッペン、ランス・ストロール(アストンマーティン)となっている。ドルゴヴィッチは16番手、アーロンはトラブルの影響もあり20番手だった。