2025.08.01

フェルスタッペンが2026年レッドブル残留を明言「最初から移籍する気はなかった」ラッセル「不安だった」と認める


2025年F1第14戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
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 レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、2026年にメルセデスに移籍するといううわさを一蹴し、「来年も、2028年まで契約しているチームで走る」と明言した。契約状況についてそれ以外の点については話さなかったものの、少なくともあと1年はレッドブルに残留するという明確なサインを出した。

 2028年までレッドブルとの契約を結んでいるフェルスタッペンだが、マシンのパフォーマンス低下やチームの混乱のなか、契約を解除するのではないかとうわさされた。実際にメルセデスとの交渉が行われており、去就に注目が集まっていたものの、ハンガリーGP前の木曜日、フェルスタッペンは少なくとも来年は残留すると断言した。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2025年F1第14戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

「そういう報道や、そこから生まれたたくさんの面白い話を追うのは、なかなか興味深い」とフェルスタッペン。

「僕はそれについて何も言ったことがない。なぜなら、僕はパフォーマンスをどう改善するかとか、来年に向けた将来的なアイデアについて、チームと話すことに集中していたからだ。だから僕としては付け加えるべきことは特になかった」

「でもうわさをすべて終わらせる時が来たと思う。それに僕としては、最初からずっと、残留することは明白だった」

「チーム内でもそれが一般的な認識だった。なぜなら、僕たちは常にマシンをどう改良できるかについて議論していたからだ。もし残るつもりがなければ、そういった議論もしなくなる。でもそうではなかった」

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2025年F1第13戦ベルギーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がスプリントで勝利

 興味深いことに、「12カ月後にはまた憶測が再燃することになるだろうか」と問われた際、フェルスタッペンは「来年同じ質問をされたら、確かにまたそういう憶測が出ることになるだろうね」と認めた。一方で、「僕はそういう話題には触れない。パフォーマンス向上に取り組むことに集中したいからだ。だから、契約の内容についても話したことがない」と繰り返した。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
2025年F1第14戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)

 フェルスタッペンが2026年も残留すると確定したことは、メルセデスの両ドライバー、特に来季の契約がまだ結ばれていないジョージ・ラッセルにとっては朗報だった。ラッセルは改めて、「現在のマネジメント契約の状況からして、チームが主導権を握っているのは確かだ。だからこそ、チームは(アンドレア・)キミ(・アントネッリ)や僕との契約に急ぐ必要がなかった。なぜなら、長期的で優先される契約が存在しているからだ」と説明した。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2025年F1第14戦ハンガリーGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

「実際のところ、シートを失うことを恐れたことは一度もないし、そうした話が今年一度でも持ち上がったこともなかった。もっとも、皆さん(メディア)はそれを大げさに報じたがるけれども」

 しかしラッセルは、不安を感じた時期もあったと明かした。

「12カ月前の自分はもう少し不安を感じていて、2026年に向けて何かを固めたい、確定させたいという気持ちが強かったかもしれない。6カ月前も同じような気持ちだったかもしれない。でも、今の自分はこれまで以上に良いパフォーマンスを発揮しているし、まだまだ伸びしろがあると感じている。だから、自分には時間的なプレッシャーは全くないし、チーム側にもない。だから、双方にとって納得できるタイミングで合意すれば、それでいいと思っている」

「もちろん、過去6カ月間はとても特殊な状況だった。僕には契約面で大きな発言力がなかったし、しばらくの間はチームとの利害が一致していなかったかもしれない。そのため、ここ6カ月間、危うい立場に置かれていた。キミと僕にとって、この数カ月は将来に確信を持てる時期ではなかったし、その点で葛藤があったのは確かだ」

 メルセデスはハンガリー前の木曜日時点では、ラッセルとの契約延長をまだ発表していない。



(Text : GrandPrix.com)

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