2025.07.31

フェラーリ、バスール代表との契約を複数年延長。CEOが強い信頼を表明、解任のうわさに終止符


フェラーリ代表フレデリック・バスール
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 スクーデリア・フェラーリHPは、7月31日、チーム代表を務めるフレデリック・バスールとの契約を複数年にわたり延長したことを発表した。具体的な契約年数は明かされておらず、「バスールは今後の複数年のF1シーズンにおいて、スクーデリア・フェラーリHPのチーム代表を務める」とされている。

 ザウバーのチーム代表を務めていたバスールは、2023年にフェラーリに加入、現在3年目のシーズンを送っている。今年のフェラーリが期待どおりのパフォーマンスを発揮していないなか、イタリアメディアの一部がフェラーリ本社上層部が彼を外すことを検討しているのではないかという報道を行い、バスール体制に関して懸念が生じていた。今回の発表は、そういったさまざまな憶測を払拭したことになる。

ルイス・ハミルトンとフレデリック・バスール代表(フェラーリ)
2025年F1モナコGP ルイス・ハミルトンとフレデリック・バスール代表(フェラーリ)

 フェラーリは、「フレッドは、2023年初頭にスクーデリアに加わり、モータースポーツにおける豊富な経験と、あらゆるカテゴリーにおいて才能を育成し競争力のあるチームを築き上げてきた実績を持ち込んだ」と声明において述べている。

「それ以来、彼はフェラーリをF1の頂点へと返り咲かせるという野心のもと、確固たる基盤を築いてきた」

「フレッドとの契約更新は、これまで築かれてきた基盤の上にさらなる発展を築こうとするフェラーリの決意を反映している。プレッシャー下でもチームを率い、革新を受け入れ、パフォーマンスを追求する彼の能力は、フェラーリの価値観および長期的な野望と完全に一致している」

「フレッドの指導のもとで、スクーデリア・フェラーリHPは結束し、集中し、継続的な改善にコミットしている。彼に託された信頼は、チームの戦略的方向性への確信を示すものであり、フェラーリのファン、ドライバー、そしてチームメンバーが期待し、ふさわしいと考える結果を実現しようとする共通の決意を強固なものにしている」

シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2025年F1第13戦ベルギーGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 フェラーリ社CEOのベネデット・ビーニャは、「本日、我々はこれまで築き上げられてきたものを認識し、今なお成し遂げるべきことに対して責任を持って取り組むことを表明する」とコメントした。

「それは、フレデリックのリーダーシップに対する我々の信頼を反映しており、その信頼は共有された野心、相互の期待、そして明確な責任に根ざしている。我々は今後も集中力と決意を持って前進し、フェラーリが目指すべきパフォーマンス水準の達成を目指して団結していく」

 バスールは、「フェラーリが引き続き自分に寄せてくれている信頼に感謝している」と述べている。

「この契約更新は単なる承認ではなく、進化を続け、集中力を保ち、結果を出し続けるという挑戦である。この30カ月間で我々は強固な基盤を築いてきた。今こそ、それを土台として一貫性と決意をもって前進していくときだ。我々は何が求められているかを理解しており、その期待に応え、共に次の一歩を踏み出すことに全力で取り組んでいる」



(autosport web)

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