ルイス・ハミルトンのデータエンジニアが交代に。新任はベルギーGPですでに合流/フェラーリ
フェラーリは、イギリスGP直後にルイス・ハミルトンのエンジニアチームに交代があったことを発表せず、このことについてはハミルトンがベルギーGPの終わりにそれとなく言及しただけだった。
7度の世界チャンピオンであるハミルトンは、前回のレースからの変更点について、新しいリヤサスペンションと改良されたブレーキについて語った際に、「エンジニアも交代した」とつけ加えた。「基本的にかなり難しい状況だったが、一晩でいくつかの修正と微調整を行うという、本当によい仕事をしたと思う。おかげで、今日のマシンは格段に走りやすくなった」と明かした。
フェラーリはハミルトンが言及した変更についてはコメントしなかったが、ムジェロでのフィルミングデーでハミルトンが新しいデータエンジニアと仕事を始め、ハミルトンとシャルル・ルクレールの両者によって新たなリヤサスペンションのテストが簡単に行われたことが、今では判明している。
イタリアのコースへ向かう準備をしていた元データエンジニアのリカルド・コルテは、チーム内の別のポジションに異動となり、ドイツ人のヨハネス・ハッツがすぐ彼の後任に就くことを告げられた。
ハッツは2024年の初めにアルファタウリからマラネロに移籍しており、比較的新しくフェラーリのエンジニアリングチームに加わったメンバー。このドイツ人エンジニアは、ファエンツァを拠点とするチームで10年以上を過ごした。
最初はビークル・ダイナミクス担当ジュニアエンジニアとしてスタートし、その後パフォーマンスエンジニアに昇進して、フェラーリに移籍する前にはトラックサイド・パフォーマンスエンジニアを務めていた。
一方、コルテは2014年末からフェラーリに在籍し、2019年からはレースパフォーマンスエンジニアとしてセバスチャン・ベッテル、カルロス・サインツ、そしてルイス・ハミルトンと仕事をしていたが、突然の異動となった。
イタリアの情報筋によると、データエンジニアの交代の決定にドライバーは関与しておらず、トラックエンジニアリング責任者のマッテオ・トグニナリがその決定を下したという。ふたりはいくつか重要な技術上の決定で意見が合わず、若い方のイタリア人であるコルテが職を解かれることになったようだ。