「数周SCの後ろで走ることもできたはずだと思う」「1周目が勝つための最大のチャンス」/F1第13戦決勝コメント(2)
2025年F1第12戦イギリスGPの決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ランド・ノリス(マクラーレン)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)だ。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=5位(44周/44周)
6番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム
「今日達成できた最大の結果が5位だった。通常のライバルたちと比べて僕たちのペースは強くなく、その結果、孤独なレースを走り、5位でフィニッシュした。そういう状況にいるのは悔しいことだけど、それがこの週末の現実だった」
「僕たちにとって期待外れの週末だったから、スパで何が起きたのかをすぐに分析する必要がある。ここ数戦でライバルたちに対して後れを取った要因について、いくつか考えはある。夏休み前にはもう1戦グランプリが残っており、物事を正すチャンスがある。来週末のブダペストではそのことに集中するつもりだ」
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=4位(44周/44周)
4番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム
「今日はかなり残念な結果だったし、少し不運だったと思う。僕たちはウエットコンディション用のセッティングで挑んだが、結局ウエットレースにはならなかった。レースのほとんどの周回がドライだったため、選んだリヤウイングの影響を受けた」
「レースは慎重な進行がなされた。僕としては、数周、セーフティカーの後ろで走ることもできたはずだと感じている。クラシックなレースを失いたくないし、ウエットでも素晴らしいレースができるはずだ」
「スリックタイヤに替えてからは、毎周のようにシャルルが差を広げていった。彼が最終シケインでロックアップしたことで一時的に接近して見えたが、結局のところ、僕たちには十分な速さがなかった」
「今日のレースは、僕たちが抱えている弱点のいくつかを露呈することにもなった。アップグレードが機能していることは明らかだが、それ以外の面、たとえばタイヤの挙動やマネジメント、そしてマシンバランスなどには、依然として制約がある」
「今日はできる限りのことはした。これからも努力を続けて、改善を重ねていくしかない。また次に挑戦するよ」
(路面が乾き始めるまでレースが再開されなかったことについて『Viaplay』に語り)「雨用のウイングを付けたけれど、結局雨の中をほとんど走らなかったから、意味がなかった。すべてが安全第一で、判断が慎重すぎたと思う。それが本当に残念だ」
「すぐにレースをするべきだった。一番雨が激しい時でも走れたはずだ。バーチャルセーフティカーで少し速く走るという話も出ていた。でも最終的に決定を下すのは彼らだし、僕たちはそれを受け入れるしかない」
(『Sky Sports F1』に対して語り)「1時間は早くスタートできたと思う。本当に残念だった。せっかくのクラシックなウエットレースを台無しにしてしまった」
「これからもウエットでレースをする覚悟でいくのか、それとももうウエットでは走らず、ドライになるまで待つのか。でもそれは誰も望んでいないことだと思うけどね」
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=3位(44周/44周)
3番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム
「進歩しつつあることをうれしく思うし、チーム全体が誇りに思うべきだと思う。マラネロのファクトリーでこのアップグレードにどれだけの努力が注がれたかを知っているからね。このアップグレードは間違いなく、マックスを後ろに留め、表彰台を獲得するという難しいタスクを成し遂げるのに役立った」
「彼はレース終盤まで本当にすぐ後ろに迫っていた。スリックタイヤに交換してからは、集中力を切らさず、3位を死守するためにプッシュし続けるしかないと分かっていた。それを実現したことにとても満足している」
「アップグレードは期待どおりの成果をもたらしてくれたし、今後はその潜在能力を最大限に引き出す方法をさらに学び続けなければならない。これからもプッシュを続け、近いうちにライバルたちにもっとプレッシャーをかけられるようになりたいと思う」
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(44周/44周)
1番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ハード
「オスカーの方が良い仕事をした。それ以上言うことはない。彼の方がオールージュをほんの少し強く攻めて、スリップストリームに入り、勢いを得た。それについては何も不満はないよ」
「レースの初めに彼の方が良い仕事をした。それがすべてだった。その後は僕にできることは何もなかった。もちろん自分がトップでいたかったけれど、今日はオスカーがその座にふさわしい」
「“たられば”を言えば、あれこれある。でもオスカーが勝利に値する。自分のことはこれから自分で振り返るけど、チームのことを考えると、また1-2を獲得できたことをうれしく思う。ここで1-2を達成したのは、かなり久しぶりのこと(注:1999年以来)だと思うから、それをチームにもたらすことができてよかったよ。チームにも、オスカーにも、ふさわしい結果だった」
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=1位(44周/44周)
2番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム
(レース直後のインタビューで、ドライビング中の感触について尋ねられ)「生き生きとした感触だったよ。1周目がレースに勝つための最大のチャンスだと分かっていたし、ターン1からの立ち上がりが良かった。そしてオールージュではできるだけアクセルを緩めずに行ったんだ。それでうまくいった」
「レースの残りも本当によくマネジメントできた。終盤は少し苦しんだけどね。最後の5、6周にはミディアムタイヤはベストではなかったかもしれないけれど、ほとんどの部分で僕の狙いどおりコントロールできていた」
「昨日の自分にはかなり失望していたが、結局のところ、スパでは2番グリッドスタートは悪くないってことが分かった」
「正直言うと、ローリングスタートになって、少しがっかりしていた。チャンスが減ると思ったんだ」
「でも、ターン1からうまく立ち上がることができて、(ノリスの後ろに)ぴったりつけることができた。接近した後は、ランドよりも少しでもアクセルを緩めずに行って、コース上にちゃんととどまることだけを考えればいいと分かっていた。自分の1周目を誇りに思う」