【決勝日コメント】
ガスリー、亡き親友ユベールの母が見守るなか入賞達成。戦略とセッティングが奏功、角田らの攻撃を防ぎ「満足の結果」
2025年F1ベルギーGP決勝で、アルピーヌのピエール・ガスリーは13番グリッドから10位でフィニッシュ、1ポイントを獲得した。
13番グリッドからポジションを守ってスタートし、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)に抜かれた後、ハミルトンらとともに、他に先駆けて11周目にスリックタイヤに交換。この判断が功を奏し、ガスリーはセカンドスティントを11番手でスタートすることになった。
後ろからは、角田裕毅(レッドブル)、オリバー・ベアマン(ハース)などが僅差で続き、プレッシャーを受け続けたガスリーだが、ミスなくディフェンスし、終盤、前を走るニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)がピットストップを行ったため、ひとつ順位を上げて、ポイント圏内でフィニッシュした。
この週末、ガスリーの親友である故アントワーヌ・ユベールの母ナタリーさんがサーキットを訪れていた。ユベールは2019年8月31日にスパで行われたFIA-F2選手権第9戦での事故で命を落とした。ガスリーは毎年、スパで追悼イベントを開催しており、今年はナタリーさんが出席、日曜日にはアルピーヌのガレージでガスリーの家族とともに、レースを見守っていた。
■ピエール・ガスリー(BWTアルピーヌ・フォーミュラ1チーム)
決勝=10位(44周/44周)
13番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム
「とても厳しいレースだっただけに、正しい判断を下して1ポイントを持ち帰ることができたことをうれしく思っている。今日はこの結果に満足できるよ」
「アグレッシブな低ダウンフォースのセットアップを選択したことなど、いくつかとても良い決断ができた。このセットアップによって、ストレートで攻撃も防御も可能になった。さらに、序盤に路面が乾いてきた際に、ドライタイヤに換えるためのピットインを行うタイミングも適切だった」
「とても満足しているし、ハードワークが報われたと感じる。ポイントは1点だけではあるが、あのようなレース展開の中で、長時間にわたって多くのマシンからの攻撃を防いだことを思えば、満足できる結果だ」
「スパはいろいろな理由で、毎年、僕にとって特別な週末だ。今回は僕の家族とともに、アントワーヌ(・ユベール)のお母さんも来てくれたのでうれしかった」
「1ポイントを持ち帰り、来週のハンガリーに向かう。夏休み前の最後の1戦に向けて準備を進めていく」