【決勝日コメント】
明暗分かれたレーシングブルズ。ローソンは8位入賞、ハジャーはトラブルで最下位。チーム代表が謝罪
2025年F1ベルギーGP決勝で、レーシングブルズのリアム・ローソンは8位入賞を果たし、アイザック・ハジャーはトラブルに苦しみ20位という結果だった。
ファーストスティントは、グリッドと同じ位置で、ハジャーは8番手、ローソンは9番手を走行。序盤からハジャーがマシンに問題を抱えていたということで、12周目にローソンが前に出て、先にドライタイヤに交換。ハジャーは翌周にピットインした。
ローソンは8番手でコースに復帰することができ、その位置を守り切ってフィニッシュ。しかし1周遅れでタイヤ交換を行ったハジャーは、コースに復帰した時には16番手に後退し、そこからさらにポジションを落としていき、19番手走行中の20周目に2回目のタイヤ交換を実施。最下位に落ちたハジャーは、1周遅れの20位でレースを終えた。
チーム代表アラン・パーメインは、次のようにベルギー決勝を振り返った。
「まず最初に、アイザックに謝罪しなければならない。彼のマシンには8周目あたりから問題が発生しているのが確認でき、それによって直線スピードが失われ、レース全体を通して多くのタイムを失うことになった」
「彼は週末を通して好調なマシンで素晴らしいペースを発揮していたので、もしその問題がなければ、全く違う結果になっていたと確信している。非常に残念だ」
「リアムはほぼ完璧なレースをした。インターミディエイトタイヤでもドライタイヤでも、タイヤマネジメントを非常にうまく行った。彼は強さを発揮し、後ろの(ガブリエル・)ボルトレート(キック・ザウバー)を楽に引き離すことができ、マシン全体に非常に満足していた」
■リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラ1チーム)
決勝=8位(44周/44周)
9番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム
「今日は本当に楽しかった。このようなコンディションでは、とにかく生き残ることが目的になることが多い。今日はすべてがうまく噛み合ったので、チームのためにとてもうれしく思っている」
「路面が湿っているなかでドライタイヤに履き替えるのはいつも難しいものだが、マシンは速く、クリーンエアでは素晴らしいペースがあった」
「チャンピオンシップがこれほど接戦のなかでは、毎週末の小さなディテールに多くの作業が注がれることになる。この勢いを維持して、良い状態で夏休みを迎えられるようにしなければならない」
■アイザック・ハジャー(ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラ1チーム)
決勝=20位(43周/44周)
8番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム→ハード
「残念ながら、ほぼレース全体を通してマシンに問題を抱え、そのせいでかなり多くのラップタイムを失った」
「なぜそうなったのかはこれから検証するが、走行中にその問題に気づいていたので、何とかその状態でのベストを引き出そうと、できる限りのことをした」
「マシンはとても良く機能していると感じていただけに、本当に悔しい。チームにとって残念な結果になってしまった。全員が素晴らしい仕事をしてくれたし、リアムの結果を見ても、今日はダブル入賞が狙えたはずだと思う。ブダペストに向けて自信はあるので、来週しっかり巻き返したい」