【決勝日コメント】
ハミルトンが18番手から7位でドライバー・オブ・ザ・デーに選出も「忘れたい週末」ルクレールは今季5回目の表彰台
2025年F1ベルギーGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは3位表彰台を獲得、ルイス・ハミルトンはピットレーンスタートから7位入賞を果たした。
後ろを走るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)より低ダウンフォースのマシンで走っていたルクレールは、レースを通してフェルスタッペンから激しい攻撃を受けながら、ポジションを守り切り、今季5回目の表彰台を獲得した。
ハミルトンはスプリント予選ではSQ1でスピンを喫し18番手、本戦の予選ではQ1でトラックリミット違反によりタイムを取り消され、16番手に終わった。フェラーリは、決勝に向けて、パルクフェルメ下でハミルトン車のパワーユニット(PU)のエレメントを交換。今季5基目のICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、3基目のエナジーストアとコントロールエレクトロニクス、6基目のエキゾーストシステムを投入した。これによりハミルトンはピットレーンからのスタートとなった。
今回ピットレーンスタートはハミルトンを含め4人。ハミルトンは18番手からスタート、ウエットコンディションのなか、次々とオーバーテイクを成功させ、10周目には13番手に浮上した。
このころ、路面が乾き始めており、フェラーリはいち早くハミルトンのタイヤを交換することを決め、11周目にピットインさせた。他の大部分のドライバーたちが次の12周目にタイヤ交換に入ったことで、ハミルトンは14周目には7番手にポジションを上げた。
そこから最後までミディアムタイヤを持たせつつ、前を走るアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)にチャレンジしたが、オーバーテイクには至らず、ハミルトンは7位フィニッシュという結果になった。
11ポジション上げてポイントを獲得したハミルトンは、今回のドライバー・オブ・ザ・デーに選出された。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=3位(44周/44周)
3番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム
「進歩しつつあることをうれしく思うし、チーム全体が誇りに思うべきだと思う。マラネロのファクトリーでこのアップグレードにどれだけの努力が注がれたかを知っているからね。このアップグレードは間違いなく、マックスを後ろに留め、表彰台を獲得するという難しいタスクを成し遂げるのに役立った」
「彼はレース終盤まで本当にすぐ後ろに迫っていた。スリックタイヤに交換してからは、集中力を切らさず、3位を死守するためにプッシュし続けるしかないと分かっていた。それを実現したことにとても満足している」
「アップグレードは期待どおりの成果をもたらしてくれたし、今後はその潜在能力を最大限に引き出す方法をさらに学び続けなければならない。これからもプッシュを続け、近いうちにライバルたちにもっとプレッシャーをかけられるようになりたいと思う」
■ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=7位(44周/44周)
ピットレーンスタート/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム
「こういうコンディションで走るのが好きなんだ。あれだけ後方からスタートし、しかも序盤は本当に視界が悪かったので、簡単ではなかった」
「それからローリングスタートになったが、正直、ローリングスタートにする必要はなかったと思う。なぜそうしたのか僕には分からない。路面はかなり乾いていたし、水しぶきもそこまでひどくなかった。とはいえ、後方からここまで戻ってきて、ポイントを獲れたのはうれしいよ」
「今週末は望んでいた結果を出せなかったので、間違いなく、忘れたい週末だ。ただ、今日のマシンからは前向きな要素を見つけることができた。チームは週末を通して素晴らしい仕事をしてくれたし、戦略もうまくやってくれた。だから彼らに心から感謝したい。次の週末は彼らのためにもっと良い仕事ができるよう頑張る」