【決勝日コメント】
フェルスタッペン、雨用セットアップ裏目で4位。スタート延期の判断を批判「雨の名勝負が生まれる機会が失われた」
2025年F1ベルギーGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは4番グリッドから4位でフィニッシュした。
事前の天気予報では雨の決勝が予想されており、実際にスタート前に雨が激しくなり、フォーメイションラップ中にレースコントロールは視界不良のためレース中断を決断。天候が回復するまで1時間20分待機した後、セーフティカー先導のもとで決勝がスタートされた。
フェルスタッペンのマシンは、雨に備えてダウンフォースを増したセッティングに変更されていたが、レースは路面が急速に乾くなかで開始されたため、これが裏目に出ることになった。
フェルスタッペンは前を行くシャルル・ルクレール(フェラーリ)を追い、何度か仕掛けたもののオーバーテイクには至らなかった。
11周目からスリックタイヤに交換するドライバーたちが出てきた。フェルスタッペンは、大部分のドライバーと同時に12周目にピットイン、ミディアムタイヤに履き替えた。セカンドスティントもフェルスタッペンはルクレールの後ろの4番手を走行。一時、2.5秒近くギャップが広がった後、1秒前後まで迫ったが、最終的にルクレールに1.546秒届かず、表彰台争いに敗れた。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=4位(44周/44周)
4番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム
「今日はかなり残念な結果だったし、少し不運だったと思う。僕たちはウエットコンディション用のセッティングで挑んだが、結局ウエットレースにはならなかった。レースのほとんどの周回がドライだったため、選んだリヤウイングの影響を受けた」
「レースは慎重な進行がなされた。僕としては、数周、セーフティカーの後ろで走ることもできたはずだと感じている。クラシックなレースを失いたくないし、ウエットでも素晴らしいレースができるはずだ」
「スリックタイヤに替えてからは、毎周のようにシャルルが差を広げていった。彼が最終シケインでロックアップしたことで一時的に接近して見えたが、結局のところ、僕たちには十分な速さがなかった」
「今日のレースは、僕たちが抱えている弱点のいくつかを露呈することにもなった。アップグレードが機能していることは明らかだが、それ以外の面、たとえばタイヤの挙動やマネジメント、そしてマシンバランスなどには、依然として制約がある」
「今日はできる限りのことはした。これからも努力を続けて、改善を重ねていくしかない。また次に挑戦するよ」
(路面が乾き始めるまでレースが再開されなかったことについて『Viaplay』に語り)「雨用のウイングを付けたけれど、結局雨の中をほとんど走らなかったから、意味がなかった。すべてが安全第一で、判断が慎重すぎたと思う。それが本当に残念だ」
「すぐにレースをするべきだった。一番雨が激しい時でも走れたはずだ。バーチャルセーフティカーで少し速く走るという話も出ていた。でも最終的に決定を下すのは彼らだし、僕たちはそれを受け入れるしかない」
(『Sky Sports F1』に対して語り)「1時間は早くスタートできたと思う。本当に残念だった。せっかくのクラシックなウエットレースを台無しにしてしまった」
「これからもウエットでレースをする覚悟でいくのか、それとももうウエットでは走らず、ドライになるまで待つのか。でもそれは誰も望んでいないことだと思うけどね」