【予選日コメント】
金曜は0.6秒遅れだったノリスがポール「だから心配ないって言ったよね!」ピアストリは「2番手を目指していたから」
2025年F1ベルギーGPの土曜、マクラーレンのランド・ノリスはスプリントで3位、予選でポールポジションを獲得、オスカー・ピアストリはスプリントで2位、予選で2番手だった。
スプリントポールを獲得したピアストリは、スプリント1周目、低ダウンフォースセッティングのマシンに乗るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にかわされて2番手に落ち、15周を通してすぐ後ろを走りながら、最後までポジションを取り戻す機会を得られなかった。
ノリスは、オープニングラップでシャルル・ルクレール(フェラーリ)に抜かれて4番手に落ちたが、4周目に抜き返し、スプリントレース終盤はピアストリの1秒以内まで追いついたものの、オーバーテイクをするには至らなかった。
スプリント予選では圧倒的速さで他を寄せ付けなかったピアストリだが、日曜レースの予選では、ノリスとの差がほとんどなかった。Q1ではノリス、Q2ではピアストリがトップ。Q3最初のランで、ノリスが暫定首位に立ち、ピアストリは2番手。最後のアタックでノリスは自己ベストタイムを更新できず。ピアストリはわずかにタイムを削ったが、ノリスに0.085秒届かなかった。
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
スプリント 3位(3番グリッド/タイヤ:ミディアム)
予選 1番手(Q1=1番手1分41秒010:ソフトタイヤ/Q2=2番手1分40秒715:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分40秒562:ソフトタイヤ)
「まあまあのラップだったね。うれしいよ。昨日みんながなぜあんなに心配していたのか分からない。僕はそこまで遅れていたわけではなかった。ちょっとした問題がいくつかあっただけだったんだ」
「昨日の後、今日の走行に向けて、自信を持っていた。自分がトップに戻れたということを確認できてうれしい」
(どのようにして改善したのかと聞かれ)「コンマ3秒だ。スリップストリームを得たり、ピットレーンを最初に出なかったりで、それぐらいの差は生まれる。皆はいろんなことを大げさに言いたがるけど、僕はずっといいフィーリングを持っていた。マシンは週末を通して速かったよ」
「オスカーは週末を通していい仕事をしている。彼が言っていたように、僕たちはお互いに強くプッシュし合っている。それは楽ではない状況だ。自分の強みと弱みが見えるし、互いに学び合うからね。だから、いい戦いでありながら、厳しい戦いでもあるというのが、僕たちの今の状況だ」
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
スプリント 2位(1番グリッド/タイヤ:ミディアム)
予選 2番手(Q1=2番手1分41秒201:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分40秒626:ソフトタイヤ/Q3=2番手1分40秒647:ソフトタイヤ)
「(2番手という結果には)少しがっかりしている。(Q3での)2回目のラップはすごくうまくまとまりかけていたのに、ターン14で小さなミスをしてしまい、大きくタイムを失った。だからがっかりしている」
「マシンの感触は今日も良かったが、接戦だった。もちろん、スタート位置として悪くはないけれど、もっとうまくやる余地があったと感じる。そういう時には残念に思うものだ」
(ノリスが改善したことに驚いたか、あるいはノリスがピアストリのデータから学んだと感じるかという問いに対し)「分からない。僕たちは良いチームメイト関係にあると思っているし、毎週末、お互いに多くを学んでいる」
「それが良いチームにしている要素だ。けれど同時に、互いに戦おうとすると難しさにもなる。今日の僕の仕事はまあまあだったけれど、大事な場面でやるべきことができなかった。それが少し悔しい」
(冗談で)「スプリントがああいう展開になったから、2番手を目指していたんだよ!」
「明日の天気がどうなるか分からないが、おそらくかなり違った展開になると思う。何が待っているかを確認し、良いレースができるように頑張る」