【予選日レポート】
フェルスタッペンがスプリントを制す。角田裕毅はラッセルから順位を守り11位【レポート/F1第13戦ベルギーGP】
7月26日、2025年F1第13戦ベルギーGPのスプリントが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップチェッカーを受けた。2位はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位はランド・ノリス(マクラーレン)となった。12番グリッドスタートの角田裕毅(レッドブル)は、11位となった。
今季6戦で実施されるスプリントイベントの3戦目となった今大会の舞台はベルギーのスパ・フランコルシャン。タイヤコンパウンドは20台中19台がミディアムタイヤ(イエロー/C3)を選択。ピットスタートのフランコ・コラピント(アルピーヌ)のみソフトタイヤ(レッド/C4)をチョイスした。なお、8番グリッドスタートを予定していたピエール・ガスリー(アルピーヌ)はマシントラブルにより、フォーメーションラップ開始前にマシンをピットに収めると、その後2周遅れでコースインすることになった。
快晴のもと、15周のスプリントは気温21度、路面温度33度、湿度64パーセントのなかで開始された。フロントロウスタートのフェルスタッペンはターン1からピアストリに揺さぶりをかけると、ケメルストレートエンドのターン5でピアストリをかわし、1周目に早々にラップリーダーに浮上する。さらに、同じくターン5で4番グリッドスタートのシャルル・ルクレール(フェラーリ)が3番グリッドスタートのノリスをパス。マクラーレンはオープニングラップでそれぞれポジションをひとつ下げることに。
ただ、マクラーレンのレースペースの速さ・強さはここベルギーでも健在で、4周目のターン5でノリスはDRSの後押しも得て、易々と3番手の座を取り戻す。ただ、チームメイトのピアストリはフェルスタッペンのDRS圏内をキープするが、ストレートスピードに秀でるレッドブルのフェルスタッペンをなかなか仕留めることができない。一方、ガスリーの後退で事実上11番手スタートとなった角田はリアム・ローソン(レーシングブルズ)の背中を追うが、9周目にはDRS圏外となり、後方12番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)に接近される展開となった。
10周目にはフェルスタッペン、ピアストリのテール・トゥ・ノーズの並びにノリスが加わり、3台が1.4秒以内を走る接近戦に。タイヤも厳しくなる終盤、3周ユーズドのタイヤを履くフェルスタッペンに対し、新品を投入したマクラーレン勢が積極的に仕掛けようと動きを見せるが、フェルスタッペンは絶妙なブロックラインを走り続け、マクラーレン勢に隙を与えない。
そのまま15周目を終え、フェルスタッペンがトップチェッカー。2位にピアストリ、3位にノリスが続いた。スプリントでは上位8台までがポイント獲得となるなか、4位ルクレール、5位エステバン・オコン(ハース)、6位カルロス・サインツ(ウイリアムズ)、7位オリバー・ベアマン(ハース)、8位アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)までがポイント獲得となった。角田はラッセルの猛追を退け11位となった。
続いて日本時間26日23時からは、27日に行われる44周の決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行われる。