ハミルトンがスピンでSQ1敗退「こんな経験は初めて」と意気消沈。ルクレールはアップデートに「複雑な気分」
2025年F1ベルギーGPの金曜、フェラーリのシャルル・ルクレールはスプリント予選4番手、ルイス・ハミルトンはスプリント予選のSQ1でスピンを喫し、18番手という結果に終わった。
今回フェラーリは、シーズン後半戦でのパフォーマンスに大きく影響する可能性があるともいわれる新しいリヤサスペンションを投入した。アップデートコンポーネントとして具体的に申告したのは、リヤサスペンション、リヤコーナー、リヤウイングだった。
しかし、FP1の時点から、ハミルトンは新しいリヤサスペンションパッケージを装着したマシンの挙動に不満を示していた。SQ1最初のアタックラップはうまくいかず、その結果、ドロップゾーンに落ち、最後のランでSQ2進出を賭けて走ることに。しかしその重要なラップの最終シケインで、リヤがロックアップ、ハミルトンはスピンを喫してコースオフした。そのため、ハミルトンは18番手でSQ1で敗退となった。
チームメイトのルクレールは比較的順調にスプリント予選を戦ったが、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)によるスプリントポールタイムとの差は0.768秒だった。
■ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリHP)
FP1 7番手(1分43秒085/24周)
スプリント予選 18番手(SQ1=18番手1分43秒408:ミディアムタイヤ)
「全体として厳しい一日だった。予選前にアップグレードの効果を正確に評価するための時間は限られていた」
「良いラップを走っていた時に、突然リヤがロックアップし、不意を突かれるかたちになった。何が引き金になったのかはまだ完全には分かっていないが、今夜チームと一緒にデータを確認し、明日に向けて、得られた情報を最大限に生かしていくつもりだ」
(『Sky Sports F1』に語り)「(こういう風にリヤがロックアップしてスピンをしたのは)キャリアで初めてのことだと思う」
「(全体的なパフォーマンスは)良くはなかった。特に言えることはない。明日は新しい日だ。……もちろん、ものすごくフラストレーションが溜まっている。多くの努力が注がれてきたのに、こういう結果に終わったのだから、良い気分ではない。明日はもっと良い日になることを願っている」
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
FP1 5番手(1分42秒928/22周)
スプリント予選 4番手(SQ1=8番手1分42秒763:ミディアムタイヤ/SQ2=3番手1分41秒786:ミディアムタイヤ/SQ3=4番手1分41秒278:ソフトタイヤ)
「複雑な思いだよ。マシンのフィーリングが良くて、それはアップグレードによって前進できた証拠なのでうれしく思う。でも一方では、それでもポールタイムとはまだ0.7秒差があるんだ」
「このサーキットではマクラーレンがいつも以上に速いようだ。そういうわけで、明日のスプリントは4番手スタートということになった。今日はこれ以上引き出せるものはあまりなかった」