2025.07.25

いまだ残留発表のないラッセル、焦りはないと語る「コース上で結果を出している限り、心配する必要はない」


2025年F1第12戦イギリスGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)
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 ジョージ・ラッセルは、今季末でメルセデスとの現契約が切れるにもかかわらず、まだ更新がなされていない状況ではあるが、心は平穏であると語った。それは、自分がベストなパフォーマンスを見せているからだという。

 この数週間、メルセデスがマックス・フェルスタッペンと交渉を行っているという報道が盛り上がりを見せたが、トト・ウォルフ代表が2026年にドライバーラインアップ変更を行わない見込みだと述べたことで、フェルスタッペン移籍の可能性は下がってきているような印象だ。とはいえ、メルセデスが今もラッセルとの契約を延長していないのは事実だ。

 ベルギーGPを前にした木曜、ラッセルは、現在の状況について語り、「将来のことについて、それほどフラストレーションは感じていない」と主張した。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2025年F1第13戦ベルギーGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

「今は将来のことについて思い悩んではいない。なぜなら、すべてはパフォーマンスと結果次第だからだ。F1のようなスポーツでは、それが常にすべてだ。それがF1の良いところだよ。すべてはやがて自然と収まるべきところに収まるだろう」

 ラッセルは、他のチームとは一切話をしていないと言い、その理由は「僕はメルセデスにマネジメントされているから」であると説明した。ラッセルは、「(メルセデスとの間で)会話自体は続いているが、僕と直接というわけではない」と述べた。

「外部は(この話題で)かなり騒がしいが、内部ではそこまでではない。正直言って、僕はこの件について考えてさえいない。考えるのは、メディアに質問される(グランプリ前の)木曜日だけだよ。ここ数カ月の間に、こうした状況についてどう感じるかを考える時間が持てた。こういう状況の時は、それをストレスとして受け取るか、将来を確保しようと焦るか、あるいはそうした不安は脇に置いて、自分の将来を決める鍵となるパフォーマンスに集中するかを選ぶことができる」

「この2週間のオフは、心理的、精神的にリセットするのにとても良い時間だった。ここ最近の数カ月よりも今の方がたぶんハッピーな気分だし、起きているすべてのことに対して心が平穏だ。今は一戦一戦に集中しており、将来を急いで決めるつもりは全くない。なるようになるからね」

優勝のジョージ・ラッセル(メルセデス)
2025年F1第10戦カナダGP 優勝のジョージ・ラッセル(メルセデス)

 自分をマネジメントしているのが雇用主でもあるというのは、他のドライバーたちとは少し異なる状況だと、ラッセルは認めた。

「僕たちは少し特異な状況に置かれている。彼らは常に僕の利益を第一に考えてきてくれた。これから何が起きるのかは見てみなければ分からないが、それでもなお、メルセデスでの将来について心配する理由は何ひとつない」

「僕がきちんと結果を出している時に、起こり得る最悪の事態とは何なのか。F1で走り続けることはできるだろうし、ある程度、戦える状態で残れるはずだ。すべては自分次第だよ。自分自身の運命は、自分で握っているわけだ」

「自分をマネジメントしているのが自分が走っているチームというのは少し特異ではあるが、(アンドレア・)キミ(・アントネッリ)も同じ状況だ。僕たちは今そういう状況に置かれている」

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2025年F1第12戦イギリスGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)


(Text : GrandPrix.com)

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