アストンマーティン代表、ホンダとの協業が順調と語る「2026年型パワーユニットは新シャシーにぴったりと統合」
アストンマーティンF1のCEO兼チーム代表アンディ・コーウェルは、2026年に向けてチームの次世代シャシーとホンダの新たなパワーユニットとの統合において、励みになる進展が見られていると述べ、その開発プロセスはシームレスかつ協調的であると表現した。
来年、ホンダはレッドブルとの7年間にわたる関係を終え、アストンマーティンとのワークス契約のもとでF1活動を行う。アストンマーティンは、カスタマーチームからワークスチームへの大きな飛躍に向け、ギヤボックスとサスペンションの開発などを含めた準備を進めている。
コーウェルは、両陣営が緊密に連携し、大規模な規則変更を前にした技術的移行が円滑に進むよう取り組んでいると語った。
F1.comの取材に対し、コーウェルは、数カ月にわたる舞台裏での協働の結果、ホンダの次期パワーユニットとアストンマーティンのシャシーおよびトランスミッションとの統合が非常にうまくいっていると明かした。
「作業が何カ月も何カ月も前から続けられてきた結果、ホンダのパワーユニットの設計は、我々のモノコック後部およびトランスミッション前部と非常にぴったりと適合している」とコーウェルは説明した。
また、コーウェルは、双方において、すでに物理的なテストが進行していることも確認した。
「ハードウェアは日本のSakura(ホンダのパワーユニット拠点)でテストされており、我々のトランスミッションは、ここシルバーストンでテストが行われるとともに、Sakuraではパワーユニットの後部においてテストされている」
「日々のミーティングが行われており、さらに定期的により上位レベルの会議が設けられ、我々全員が正しい方向に向かって作業していることを確認している」
アストンマーティンはまた、設備、人員、組織構造においても大規模な変革を行おうとしている。カスタマーチームからワークスチームへと移行するという、アストンマーティンの歴史上おそらく最も決定的な局面において、チーム全員が前向きにハードワークに勤しんでいると、コーウェルは言う。
「カスタマーチームからワークスチームへと移行すること、それに加えてすべてのレギュレーション変更、新しいファクトリー、新しい設備などに関する作業が、すべて同時に行われている。この変革はチーム全員にとって非常に大きなものである」とコーウェル。
「皆の熱意に本当に感銘を受けている。全員が前に進みたいと思っている。成功したいと望んでいるのだ」
「誰もが、働き方や責任のあり方などを変えることに対して、開かれた姿勢を持っている。全員が忙しく働き、多くの変化を生み出しているが、それは楽しい変化だ」